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薄さと光の広がりを両立 永山祐子が見たKANEKA OLED CRAFTSの完成度

2026.10.28 | PRインタビュー

建築家・永山 祐子氏が 、カネカのインテリア照明シリーズ「KANEKA OLED CRAFTS」を自身の事務所で2カ月ほど使用した。その感想を通じて、光源としての有機EL「KANEKA OLED」の魅力を探る。


※本記事は、株式会社カネカの依頼により、T-Lampを使用いただいた永山祐子氏へのインタビューをもとに構成したものです。

瀬戸焼の表情がつくる優しい灯り

まず目を引いたのはテーブルランプ「T-Lamp」だ。瀬戸焼の生地そのものはなめらかで、そのまま用いると面発光特有の光のグラデーションは生まれにくいという。釉薬に砂や鉄粉を混ぜ込むことで独特の粒子感を生み出しており、永山氏は「砂のようなザラッとした表面に優しい光が落ち、素材特有の風合いが美しい陰影となって浮かび上がります。光を包むシェードは非常に薄く繊細で、デザインとしての完成度の高さが際立っています」と評価する。シェードは極限まで薄く設計されているにもかかわらず、十分な光量を確保し、調光も可能。一般的な球状光源では実現が難しい薄さと広がりを両立できるのは、面発光する有機ELならではの特性だ。

LED素子特有のギラつきや眩しさがなく、薄い パネルから柔らかな光が広がる点を評価。面 発光だからこそ実現できる表現力に注目した
LED素子特有のギラつきや眩しさがなく、薄いパネルから柔らかな光が広がる点を評価。面発光だからこそ実現できる表現力に注目した

さらに永山氏が注目したのは、光の「優しさ」である。過去に手掛けたフランク・ロイド・ライトのタリアセンをリデザインするプロジェクトでは、光源に用いられたクリプトン球のまぶしさを和らげるために、あえて面発光の構造を選んだ経験があるという。
「私自身も器具を制作した経験がありますので分かるのですが、LED素子特有のギラつきや残像がく、視界に入っても眩しさを感じにくい。こうした穏やかな光の質は、なかなか他の光源では見られない表現だと感じました。改めて、素晴らしいプロダクトだと思います」と語る。光源そのものを主張せず、空間に穏やかな明るさをもたらす点も、この照明の魅力といえる。

暮らしと空間に寄り添う

永山氏は住宅やホテルとの相性の良さも強調する。2026年の夏に海外の宿泊施設を数多く訪れた経験から、ベッドサイドや、光を効かせたいホテルのパブリックスペースなど、置き照明として活躍する場面を思い描いた。あわせて語ったのが、光の抑揚でプライベートな空間をつくる設計思想だ。「天井のベースライトだけでは、なかなかプライベートな空間はつくりにくいと感じています。設計の際はこうした置き照明を使うことを前提に、あえてベース照明を抑えることが多いですね。均質に照らすのではなく、光と影に抑揚をつけることで、そこだけの落ち着いた空気をつくりたいと思っています」と、自身の設計手法を語った。
素材面では、瀬戸焼の焼きムラによる微妙な濃淡が、均一な面発光に陰影を添えている点も評価した。カラー展開については、ベージュが季節感のある色合いと調和しやすい点を挙げる。

「T-Lamp」砂と鉄粉を混ぜた釉薬による、細やかな凹凸や焼きムラの表情を手で確かめる永山氏。均質な工業製品とは異なる、瀬戸焼ならではの素材感と手仕事の豊かさに触れた。カラーは Beige(写真)、Brick、Whiteの3色展開でサイズはSとL(Whiteのみ)の2種を用意
「T-Lamp」砂と鉄粉を混ぜた釉薬による、細やかな凹凸や焼きムラの表情を手で確かめる永山氏。均質な工業製品とは異なる、瀬戸焼ならではの素材感と手仕事の豊かさに触れた。カラーは Beige(写真)、Brick、Whiteの3色展開でサイズはSとL(Whiteのみ)の2種を用意

充電式でコードが不要な点も評価が高く、テーブルごとにプライベートな灯りをつくれる利便性を挙げる。「自宅で使うとしたら、夜にダイニングテーブルで仕事をすることが多く、その際に使用するとちょうどいいと思いました」と、暮らしの中での活用イメージを語った。2カ月にわたる実使用を通じて永山氏が見出したのは、器具そのものを主張させるのではなく、薄さと柔らかな光によって空間に心地よい陰影をつくるという、KANEKA OLED CRAFTSならではの可能性だった。

「4SIDE」1枚のアルミ板を折り紙のように曲げる発想から生まれたフロアランプ「4SIDE」。四面の間に設けた約8㎜のスリットから光が透け、昼は空間に溶け込み、夜は静かに光を放つ
「4SIDE」1枚のアルミ板を折り紙のように曲げる発想から生まれたフロアランプ「4SIDE」。四面の間に設けた約8㎜のスリットから光が透け、昼は空間に溶け込み、夜は静かに光を放つ

株式会社カネカ OLED事業開発プロジェクト

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