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【PR】大判プリントが拓く、 設計の新たな地平/日本HP
2026.04.30 | インタビュー
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上/UDSのオフィスに設置した「HP DesignJet T870 A1」で、ホテルの竣工写真をプリントする井口さん。スタイリッシュでコンパクトなフォルムのプリンターは、洗練されたオフィスにも馴染む
UDSのデザイナー3名が語る、「HP DesignJet T870 A1モデル」の実力
企画から設計/施工、そして運営まで一気通貫で手掛けるUDS。「世界がワクワクするまちづくり」をビジョンに掲げ、ホテルや商業施設、住宅など幅広いプロジェクトを展開する同社のプロジェクトデザイン事業部に、日本HPの大判プリンター「DesignJet T870 A1」がやってきた。インテリアデザイン会社での勤務経験も持つ佐藤文香さん、商学部から建築設計の道に転じた井口奈々さん、建築学・建築設計を大学院まで学んだ長谷川奈菜さん──バックグラウンドの異なる3名がその使用感を、率直に語ってくれた。
黒の階調が、竣工写真に命を吹き込む
佐藤さんが最初に取り出したのは、埼玉県秩父にあるゴルフ場のコテージ「kieto秩父(キエトちちぶ)」の竣工写真だった。老朽化したコテージを建て替え、屋外プールやサウナを備えた宿泊施設としてリニューアルしたこのプロジェクト。夜景を捉えた写真には、深い黒の中に木々の立体感とランドスケープの表情が浮かび上がっている。
「社外の印刷会社に発注したものと比べても遜色のない仕上がりで、それを自分たちの手で社内で手軽に完結できることに大きな可能性を感じました」と佐藤さんは語る。これは『DesignJet T870 A1』の大きな特徴の一つ、4色すべてに顔料インクを採用している点と深く関わっている。HPの顔料インクは発色の鮮やかさと耐光性に優れており、黒の深みや階調の豊かさを大判出力でも忠実に再現する。
「『DesignJet T870 A1』で出力した竣工写真は、額装してオーナーにプレゼントしても、とても喜ばれそうです」と佐藤さんは言う。プレゼンテーションや現場打ち合わせのツールにとどまらず、竣工後のギフトとして手渡せるクオリティを社内で実現できること──それ自体が、このプリンターの価値を物語っている。

光沢紙にプリントされたコテージの写真は、テラスから眺める夕暮れのグラデーションやサウナ室の木の温もり、そして複雑な黒の階調がつぶれることなくしっかりと表現されている
福岡県柳川市の400年の歴史を持つ老舗旅館のリニューアルプロジェクトでは、写真やパースを光沢紙で出力する効果を実感したという。
全色顔料のHP Flex Techインクが光沢紙の上で力を発揮すると、漆喰のツヤ、礎石の重量感、400年の歴史をまとった意匠の風格までが紙の上に蘇る。「黒は一色に沈むことなく、豊かな階調が暗がりの奥にまで空気感と奥行きを生み出しています。ディスプレイで思い描いた色が、そのまま印刷物の上に息づいていて、思わず胸が高鳴りました」と佐藤さんは語る。
加えて、データで指定した色データと印刷物の色味の整合性が高いことも評価のポイントに挙がった。「出力が、デザイナーがデザインソフト上で意図した色調に非常に忠実に応えてくれる」と佐藤さんは評価する。クライアントへのプレゼンで、「画面で見ているのと色味が全然違う」という場面は設計の現場では珍しくない。その齟齬を最小限に抑えられることは、素材感を最重要視する宿泊施設のプレゼンテーションにおいて、提案の説得力と納得感を大きく左右する。
透過表現と線の精度が、打ち合わせの質を変える
長谷川さんが着目したのは、複雑な図面における透過表現の再現性だ。設計の現場では、レイヤーごとに透過度を設定し、打ち合わせの目的に応じて必要な情報だけを浮かび上がらせる手法が多用される。しかしプリンターによっては、透過設定が無視されてすべての線が100%の濃度で出力されてしまい、図面が読みにくくなってしまうことがある。
「透過表現が正確に再現されると、議論の焦点が図面の上に明確に浮かび上がる。線が重なり合ったまま出力されてしまうと、肝心な部分が読み取れなくなってしまう」と長谷川さんは指摘する。HP DesignJetシリーズ専用のプリント管理ソフト「HP Click」は「アドビPDFプリントエンジン」に対応しており、PDFデータの透過効果やレイヤー構造を高い精度で再現する。線が消えたり、高解像度のデータが正しく印刷されないといったトラブルを回避できる処理能力の高さが、ストレスのない使用感につながっているのだ。「解像度の高い大容量データも破綻なく出力されるため、仕上がりの精度に安心感がある」とも付け加えた。
壁の下地の厚みや仕上げ材の納まりまで書き込まれた精細な図面が、細部を潰さずA1サイズで出力されると、現場打ち合わせの質が格段に変わる。「図面のチェックは、必ず紙焼きで出力して目視で確認するよう心掛けている。デジタル画面では見過ごしがちなミスも、印刷物を前にすると明確に見えてくる」と佐藤さん。デジタル画面で拡大縮小しながらチェックするのとは異なり、実際の縮尺で紙に印刷することで、線の太さや文字の判読性といった「実際の見え方」が初めて確認できる。印刷して初めて発見できるミスというものが、確かに存在するのだ。

高精細プリンターが再現したA1図面をチェックする3人。「精度の高いA1プリントだから、デジタル画面では気づけない線の太さや文字の判読性のミスを発見できる」と佐藤さん

「アドビPDFプリントエンジン」対応のプリント管理ソフト「HP Click」は、透過効果やレイヤー構造を高精度に再現し、線の消えや高解像度データの乱れといった出力トラブルを回避。データ通りの正確な仕上がりを実現する
操作性についても、3人の評価は一致して高かった。井口さんは、かつて建築学校で使用していたプロッターとの違いをこう語る。「以前使用していたプロッターは出力の向きが画面に表示されなかったため、気づかぬまま90度回転した状態で印刷してしまい、10枚近く無駄にすることもあった。その種の凡ミスが防げる点は、実務上非常に大きい」
「データをHP Clickアプリへドラッグして印刷ボタンを押すだけで完了する。操作に迷う余地がなく、時間的なプレッシャーの中でも確実に出力できる」と佐藤さんも評する。プレゼン直前や現場打ち合わせの朝、時間のない中でも迷わず出力できるシンプルな操作性は、現場の設計者にとって何よりの実用的な価値である。
さらに特筆すべきは「マルチサイズ印刷」機能だ。A3の図面とA1のパースPDFを一緒にドラッグしてHP Clickアプリに入れるだけで、プリンター側がロール紙とカット紙を自動で判別し、それぞれ最適なサイズで出力してくれる。他社製品では1枚ずつ用紙を手差しする必要があったり、ロール紙とカット紙の切り替えのたびにプリンターまで歩いて差し替える必要があったりするが、このモデルではその手間が一切ない。「自動判別の設定にしておけば、用紙の種類やサイズをいちいち意識せずとも、適切に振り分けて出力されていた」と佐藤さんは振り返る。

壁際にぴったり設置できる省スペース設計で狭いオフィスにもすっきり収まるデザイン。また低重心で高さを抑えた構造だから、女性でも無理なく用紙交換ができ、日々の運用負荷を減らす
A1が生む、設計者の「気づき」と展望

大判プリントの良さは、図面を囲みながらディスカッションできる点だ。「DesignJet T870」でプリントしたモノクロ線画は透過表現が正確に再現され、議論の焦点が図面の上に明確に浮かび上がってくる
「社内でA1を即座に出力できる環境の意味は小さくない。クライアントへの提案においても、このスケールで素材感を提示できれば、承認の確度が上がると感じている」と佐藤さんは言う。
長谷川さんは別の可能性にも言及した。ホテルエントランスのサインや看板などを原寸に近いサイズで出力し、スケール感を実際に確認するという使い方だ。「サインは往々にして大きくなりすぎる。原寸に近い形で実際に出力し、空間の中でのバランスを確かめることが、完成度を上げる上で不可欠だ」と長谷川さんは語る。
また、紙に手を動かしながらアイデアをブレストするという設計行為そのものへの効果も語られた。「A3では縮尺に限界があり、全体を見渡しながら細部を同時に検討することが難しい。大きな紙の上で手を動かすと、思考の広がり方が根本的に変わる。アイデアの創出という観点でも、A1という判型は大きな意味を持つと感じている」と長谷川さんは続けた。
「DesignJet T870 A1」は、プレゼンテーションツールである以前に、設計プロセスそのものを豊かにする道具だ。UDSのデザイナーたちが、この1台を通じて新たな可能性を見出しつつある。

UDSは、ホテル・商業施設・住宅など多様なプロジェクトの企画・設計/ 施工・運営を一体で手掛ける。右から佐藤文香さん、井口奈々さん、長谷川奈菜さん

Product
HP DesignJet T870 A1モデル
272,250円(税込・HP希望販売価格)
CAD図面やレンダリング画像から、教育用ポスター、小売・サービス向けPOP・ポスターまで、すべてを印刷。さまざまなサイズに対応し、顔料ベースのHP Flex Techインクにより高品質な仕上がりを実現。内蔵給紙トレイを使って、自動でロール紙とカット紙を切り替えし、A4からA1まで思い通りのサイズ印刷が簡単に行える
株式会社日本HP
- TEL. 03-4578-4601

