Loading...

id+ インテリア デザイン プラス

インテリアデザイン・建材のトレンドを伝えるメディア Presented by 商店建築

働く者たちが自らつくりあげたワーカーズ・ファーストのオフィス/デザインアーク

2025.11.28 | レポート

上/“みせる樹冠”の12階フロア。あえてスケルトンにした天井と中庭を臨む大きなガラス窓により、オフィスは外部空間へと広がっていく


オフィス事例 ―デザインアーク 東京本社・本店オフィス―

施設空間のプランニング・設計・施工のスペースソリューション事業、暮らしの空間を中心にインテリアコーディネートを行うインテリア事業、建材製品の開発・製造販売の建材事業、仮設事務所向けに備品やエアコン等を貸し出すレンタル事業の4つの事業を展開し、デザインを軸に人と空間を繋ぐ架け橋となる企業を目指すデザインアーク。同社では、2025年11月4日、「東京本社・本店オフィス」をリニューアルオープンさせた。オフィスづくりも主要事業とするデザインアークが自ら手掛けた、この新たなオフィスを紹介する。

3フロアのオフィス空間を貫く“創造の大樹”

リニューアルは、これまで大和ハウス九段ビルの11階と12階の2フロアであった東京オフィスに10階の半フロアを増床。デザインアークの新たな「東京本社・本店オフィス」づくりとして行われた。
プロジェクトは2023年12月、全社員が活躍する夢のある職場を実現し続けるという目的の下、30代までの若手社員のみのチームを発足させることから始まった。チームは先ず、多様なワークスペースにより業務効率を最大化させる環境整備、やりがいと働きやすさを掛け合わせて持続的な成長を促す働きがい、そして、付加価値創出のための事業部間連携の3つの課題と対策を抽出。その後、ワークショップを繰り返し、新たなオフィスのトータルコンセプトである“4th place”を導き出した。
4th placeは、ABW+固定席による運用や社員の位置情報システム導入などによるデザインアーク独自のワークスタイル。セミナーやレクリエーション、自己研鑽のための場の開放。オリジナル商材の導入やシンボルとなる造作物を設置する、個性を魅せるモノとコト。社員同士の部門を横断した偶発的なコミュニケーションを発生させ、新領域のモノづくり、コトづくりを行う、新しい価値を生むの4項目からなり、新オフィスでは随所にこれらが具現化されている。オフィスは、10階から12階までの3フロアを、4th placeに根付く“創造の大樹”が貫くようにデザインされており、各フロアにも、それぞれデザインコンセプトが設けられている。


12階の細長いコの字型をしたカフェカウンター内部にも席が設けられ、ここはコミュニケーションと共に執務の場にもなっている
12階の細長いコの字型をしたカフェカウンター内部にも席が設けられ、ここはコミュニケーションと共に執務の場にもなっている


リビングとダイニングを擁した12階の小上がりスペース。オリジナルの家具やイタリア・トスカーナの石材ブランド、Salvatoriの石壁がラグジュアリーな雰囲気を演出する
リビングとダイニングを擁した12階の小上がりスペース。オリジナルの家具やイタリア・トスカーナの石材ブランド、Salvatoriの石壁がラグジュアリーな雰囲気を演出する


地面を想起させる茶やグレーの色調で纏められた10階は、新たな発想が根付く“たかまる根”。設計部門の社員が多く、個室ブースや社内打ち合わせブースの他、サンプルや図面などを広げてチーム作業ができるサンプルエリアも用意。
主に営業部門が集まる11階は、生み出されたものが事業の成功を目指し活性化させていく“つなぐ幹”。ABWエリアと固定席エリア、オープンなミーティングができるマグネットエリアなどが配され、インテリアも中央に据えられた大樹の幹を模した柱、広がる枝をイメージした天井造作、木陰を表現した床のタイルカーペットなど、コンセプトに沿って纏めれている。
オフィスの顔となる12階は、“みせる樹冠”。コーヒーマシンが置かれたカフェカウンター、ゲストを迎えるレセプションエリア、商談や機密性の高い会議用の個室が並ぶ来客エリア、壁面に大型LEDビジョンを設えた執務+イベントエリアの他、天井高を住宅仕様の2400㎜ にした小上がりエリアも設置。この小上がりエリアは、就業時間後、資格取得に向けた勉強など、社員の自己研鑽の場としても開放されている。また、12階もカウンター上部から吊るされた緑や、木漏れ日をイメージした床の塩ビタイルなどにより、大樹の葉が生い茂る様がデザインで表現されている。
モバイルモニターとモバイルバッテリーにより、社員はすべてのフロアでの執務が可能。この他、位置情報システム、Beacappによる情報収集分析。会議システム、MAXHUBによるペーパーレス化。デジタルサイネージによるコミュニケーション活性化や事業部間の連携強化など、東京本社・本店オフィスには、最新のオフィスソリューションも導入されている。
デザインアークのオフィスづくりは、ここで働く者を第一義に構築されている。このワーカーズ・ファーストの東京本社・本店オフィスは、今後も実用と検証を重ね、進化していくという。


11階フロアの中央には、“4th place”のロゴを配した“ 創造の大樹”が聳える。広がる枝から垂れ下がるペンダント照明は木の実をイメージ。執務エリアのデスクにはby interiorsの「TEE Table」が採用されている
11階フロアの中央には、“4th place”のロゴを配した“ 創造の大樹”が聳える。広がる枝から垂れ下がるペンダント照明は木の実をイメージ。執務エリアのデスクにはby interiorsの「TEE Table」が採用されている


ゲストを迎え入れ、商談を行うための12階の来客エリア。高級感とスタイリッシュさを兼ね備えた設えの会議室が並ぶ
ゲストを迎え入れ、商談を行うための12階の来客エリア。高級感とスタイリッシュさを兼ね備えた設えの会議室が並ぶ


10階のサンプルエリア。テーブルは「TEE Table」にキャスターを付けたオリジナル。窓際のキャビネットもデザインアークが得意とする造作家具で、社内規格であるA2見開きの図面が収まるように設計され、種類やプロジェクトごとに整理されている
10階のサンプルエリア。テーブルは「TEETable」にキャスターを付けたオリジナル。窓際のキャビネットもデザインアークが得意とする造作家具で、社内規格であるA2見開きの図面が収まるように設計され、種類やプロジェクトごとに整理されている


「デザインアーク 東京本社・本店オフィス」DATA
床面積/2142.15㎡
施設利用者数/311人
工期/2025年3月~2025年11月
竣工/2025年11月

デザインアーク

一覧に戻る

PAGETOP