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フランス発のコンテンポラリー家具で、働く場にも心地良さを/Ligne Roset

2025.07.28 | レポート

上/ピエール・ポランがデザインした家具を中心としたコーナー。手前は貝殻をイメージした丸みあるアームチェア「ロゼオイスター CM137」。奥に見えるのがソファ「ロゼパンプキン」3人掛け


「Ligne Roset(リーン・ロゼ)」は、1860年にフランスで創業したロゼ社が展開するインテリアブランドで、家具や照明、ホームアクセサリーまでトータルに取り扱う。フランスではホームユースにとどまらず、オフィスやホテルなどコントラクト市場にも多く導入されている。近年は日本でもオフィスにくつろぎや快適さが求められるようになり、住空間との境界が曖昧になりつつある。こうした国内の需要に応えるべく、同ブランドは今回、オルガテックに初出展した。
ブースのコンセプトは「伝統と革新の融合による新しい未来の創造」。リーン・ロゼを象徴する家具や、日本オリジナルモデルなどを取り入れ、四つのシーンに分けて空間提案を行った。
2025年、生誕100周年を迎えたフランスのデザイナー、ミッシェル・デュカロワは、長年にわたりリーン・ロゼと協働を重ねてきた。その一つが1976年に日本の美を意識してデザインされたソファ「ROSETKashima2(ロゼカシマ2)」だ。キルティングによる大胆な凹凸が特徴で、格子のようなフォルムが障子を思わせる。記念すべき年を迎えるにあたり、当初のデザイン性はそのままに、中の素材や縫製を変え、より体のラインにフィットし快適さが増すようアップデートされた。ブースでは、サイズ違いのロゼカシマ2を組み合わせてシーンを提案。また、1973年の発表以来ロングセラーを続ける「ROSETTogo(ロゼトーゴ)」をはじめ、デュカロワが手がけた4種のソファを並べた記念ディスプレイも行われた。
フランスを代表するデザイナー、ピエール・ポランによる家具を中心とした空間では、包み込まれるような座り心地のソファ「ROSETPumpkin(ロゼパンプキン)」の1人掛け回転モデルも展示された。
その他、広い座面の上で背もたれのクッションを自由に動かせるソファ「ROSETMurtoli(ロゼムルトリ)」や、デザインオフィスnendoとの初コラボレーションによる衣をまとったような佇まいの「ROSETMatoi DINING COLLECTION(ロゼマトイ ダイニングコレクション)」など、個性豊かな家具が空間を彩った。
リーン・ロゼは現在、世界で約700店舗を展開しているが、日本は唯一ライセンス製造が認められた国である。そのため短納期での納品が可能で、コントラクト導入において大きなメリットとなるだろう。



ミッシェル・デュカロワがデザインし、耐久性と快適性をアップデートしたソファ「ロゼカシマ2」
ミッシェル・デュカロワがデザインし、耐久性と快適性をアップデートしたソファ「ロゼカシマ2」


ミッシェル・デュカロワ生誕100周年を記念し、軌跡を表したディスプレイ。右二つは現在も取り扱うモデルで右から「ロゼトーゴ」「ロゼブリガンタン」
ミッシェル・デュカロワ生誕100周年を記念し、軌跡を表したディスプレイ。右二つは現在も取り扱うモデルで右から「ロゼトーゴ」「ロゼブリガンタン」


Ligne Roset

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