Loading...

id+ インテリア デザイン プラス

インテリアデザイン・建材のトレンドを伝えるメディア Presented by 商店建築

変化にしなやかに適応する、オフィス家具/ライオン事務器

2025.07.28 | レポート

上/色彩がオーロラのように移り変わる白い紗幕が印象的なブース。柔軟な変化をテーマにした照明演出が目を引いた


事務用品やオフィス家具メーカーのライオン事務器は、「未来へオン」をコンセプトとし、新製品を中心に展示を行った。サブタイトルは「適応」を意味する「ADAPTIVE(アダプティブ)」とし、状況に柔軟に対応しながら同社自身も変化し、未来に向かっていくという姿勢を表現した。ブースの外周にはライティングで色彩がゆっくりと移り変わっていく紗幕を垂らし、時代の流れに応じて変化していく様子を象徴的に表した。
ブースは正面から向かって右側半分を「動的展示ゾーン」、左側半分を「静的展示ゾーン」とし、それぞれ異なるアプローチでオフィス空間を提案した。
「動的展示ゾーン」では、フレキシブルやアジャイルをキーワードに、働く人数やプロジェクトの内容に応じて自由に動かし、レイアウトができる家具やプロダクトを展示。例えば、「Minera(ミネラ)」は、キャスター付きのテーブルやチェア、ワゴンを組み合わせる家具シリーズだ。テーブルの天板は長方形と六角形の2 種類があり、辺と辺を合わせて設置することで、人数や用途に応じたレイアウトを実現できる。同ゾーンではポータブルバッテリー「PoPoHu(ポポフ)」を取り入れることで、電源を気にせず自由に移動できる柔軟なオフィスの可能性も示された。また、約200インチの大型ビジョンに3Dの仮想オフィス空間を映し出し、さまざまなレイアウトを提示することでブースを印象づけた。
一方、「静的展示ゾーン」では、“ABW(Activity Based Working)”をキーワードに、働く人が仕事内容や状況、気分に応じて場所を選ぶことができるような製品で構成した。例えば、高さ2170㎜と、さまざまな場所に導入しやすいサイズの「DelicaBooth type S」シリーズは、1人用のコンパクトタイプに加え、より広々したスタンダードタイプの1人用と2人用の新ラインアップを展示。また、短時間の仮眠スペースとして提案したワーキングブース「コモーレ」など、多様な働き方に寄り添う製品が並んだ。
1792年の創業以来、230年以上にわたり、働く人のためのプロダクトを提供し続けてきたライオン事務器。これからも働き方や社会の変化をとらえ、しなやかに適応していく姿勢を強く示す展示となった。



動的展示ゾーンでは、「Minera」シリーズを中心に展示。キャスター付きのテーブルやワゴン、チェアの組み合わせで自在なレイアウトを提案
動的展示ゾーンでは、「Minera」シリーズを中心に展示。キャスター付きのテーブルやワゴン、チェアの組み合わせで自在なレイアウトを提案


静的展示ゾーン。DelicaBooth type S のスタンダードタイプの1人用(手前)と2人用(奥)を展示
静的展示ゾーン。DelicaBooth type S のスタンダードタイプの1人用(手前)と2人用(奥)を展示



ライオン事務器

一覧に戻る

PAGETOP