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プロが選ぶ光、納まりに応える照明/DNライティング

2025.07.28 | レポート

上/神奈川県の伊勢原本社。製品・技術開発のための各種測定機、試験機を備えると共に、効率的な物流を支える倉庫機能も充実。さらに生産性を高める快適なオフィス環境が整えられている。


LEDが照明光源となり、普及して久しい。小型化や省電力、長寿命などの性質によって照明器具は変わった。ランプ(光源)と器具を分けることももはやリアリティーがない。
DNライティングはかつてのニッポ電機とダイア蛍光の経営統合を経てできた。どちらも間接照明やケース・棚下向けの蛍光ランプなど、光源をつくってきたメーカーだ。
1997年発売の「シームレスラインランプ」は、蛍光灯ながら連続して設置しても光のラインが途切れず、間接照明の当たり前を変えた。同社に留まらず、業界としてもエポックメイキングなプロダクトと言える。
現在でも同社は光の質、見え方や納まりなどに強いこだわりと信念を感じさせ、特に間接照明では他の追随を許さない地位を築いている。商業施設やホテルなど、照明デザイナーから指名の受注も珍しくない。
秋田に敷地4960坪の工場を置き、要となるLEDの基盤やモジュールの設計・製造から自社で手掛け、空間や設計のニーズに合わせた多品種・小ロットで、かつ国内ならではの高品質なものづくりを誇る。空間やデザインを阻害せず、限られたスペースで美しい間接照明を実現するために、サイズバリエーションや各種カスタマイズも非常に豊富だ。わずか5㎜幅のLEDモジュール「MU-LED」もラインアップする。
2018年から発売し、好評を博している「DNL PROFILE SYSTEM」は、 LEDモジュールとアルミのハウジング、ディフューザーがセットになった照明器具で、パーツの組み合わせで自由度の高い光のラインをつくれるものだ。壁付けしても、ペンダントでも、家具に付けてもいい。何より難しいことを考えずに、美しいシームレスな光のラインを実現できるのが大きな特徴だ。
2024年10月には神奈川・伊勢原に新本社を設立。技術開発拠点として、最新の研究試験設備を備える。同社ではさらなるマーケットの拡大を図り、住宅向けの展開も始めた。
人は元来、間接光や拡散光の中で生活するのが自然で、照明器具の存在を感じさせず、光だけがある状態というのは、ライティングデザインの一つの理想だ。同社のこだわる、“空間に納まり、溶け込む光” は今後より本格的に求められるはずだ。



LEDモジュールのハウジングユニット「DNL PROFILE SYSTEM」。継ぎ目なく角や端部まで光るほか、簡単にコーナーが製作可能。吊り下げや埋め込みにも対応する
LEDモジュールのハウジングユニット「DNL PROFILE SYSTEM」。継ぎ目なく角や端部まで光るほか、簡単にコーナーが製作可能。吊り下げや埋め込みにも対応する


本体幅5㎜、高さ10㎜の極細LEDモジュール「MU-LED」。全 45サイズ(長さ)、5 色の色温度をラインアップ
本体幅5㎜、高さ10㎜の極細LEDモジュール「MU-LED」。全 45サイズ(長さ)、5 色の色温度をラインアップ



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