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絵画と空間が調和する、設計段階からのアート提案/ギャルリーためなが
2025.07.28 | レポート
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上/古木の幹から放たれる生々流転する生命のダイナミズムを極めて独創性高い表現で描く画家として知られる菅原健彦の作品。世界有数のホテルや公共施設に展示されている
ギャルリーためながは、1969年、東京・銀座にて西洋絵画の名匠を扱う画廊として創業。2年後にはフランスのパリと大阪にも画廊を構え、2021年には新たに京都店も開廊している。創業当初より、ピカソやシャガールなどの印象派以降の近代西洋絵画を扱うとともに、ベルナール・ビュッフェやポール・アイズピリといった現代フランスの代表作家と独占契約を結び紹介してきた。また、才能ある芸術家を育成し、日本とフランスを拠点に世界中のコレクターへの紹介も行っている。近年では、日本を含めたアジアやアメリカなど世界各地に視野を広げ、新鋭作家の発掘にも力を注ぎ、現代絵画の発信地としての役割も担っている。
ギャルリーためながでは、老舗の画廊として長年培ってきた経験と審美眼をもとに、日頃よりインテリアコーディネーターや建築士、デザイナーと連携し、洗練された美意識と高品位な佇まいを備えたアートの映える空間を提案している。幅広いジャンルの多様な作品の中からセレクトすることはもちろん、空間デザインの初期の段階から関わり、アートのある世界観あるいは日常に適した設置や照明方法の提案まで、アートの導入をトータルにサポート。国内外のラグジュアリーホテルを始め、建築デザインやインテリアにこだわったレジデンスやオフィス、公共施設など数多くの実績を持つ。
ギャルリーためなが東京店は、現在の銀座から新たなアートの発信地として、2025年秋、東京・南青山の骨董通りに展示スペースを従来の3 倍に拡張し、移転オープンする予定だ。今後も、ギャルリーためながでは、見る人の心に深く響き、感動を呼び起こす作品を紹介するという画廊本来のあり方を大切に、絵画のある豊かで心地良い空間づくりを提供していく。
東洋と西洋、伝統と革新の調和を追求し、墨と油彩を自在に操る独創的な画法を確立したチェン・ジャン・ホンの作品。パリや東京、上海など世界の主要都市有数のホテルやランドマークとなる建造物の壁面を飾っている
画廊では、常設展示に加え、さまざまな画家の展覧会を行っている。東京店は、2025年秋に東京・南青山の骨董通りに移転予定。銀座で最後の展覧会として、2025年8月17日まで「画商 爲永清司が育てたポール・アイズピリ展」が開催中
ギャルリーためなが
- TEL. 03-3573-5368
- URL. https://www.tamenaga.com