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世界各地の自然石で個性あふれる庭づくりを提案/おしゃ楽
2025.07.28 | レポート
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上/東京・用賀にある世田谷ガーデン倶楽部内の「世田谷展示場」。エントランスから表情豊かな石材が出迎えてくれる。おしゃ楽は愛知・常滑にも展示場を構える
日本でガーデニングブームが起こった1997年に創業した、おしゃ楽。小さなスペースも楽しく演出する“遊空間”をコンセプトに、世界各地の自然石を始めとするガーデン資材の輸入販売と、それらを使った庭の演出方法の提案を行っている。
取り扱う自然石は50種類以上にものぼり、そのほとんどを海外からの輸入品が占めている。整形、乱形、飛び石、石畳などの敷石、壁のように積んでいく積石、スライスした石を貼っていく貼り石、据えたり置いたりするロッカリー、配置するだけで景色をつくりだす景石、蛇篭に石を積み入れたガビオンなど、用途もさまざまだ。例えば、「ベルジャン・スライス」は、ベルギー・ブリュッセルの街で実際に使われていたアンティークの石畳。その多くは歴史景観地区で実際に使われていたもので、かつては馬車も通ったであろう、その歴史を刻んだ風合いにより、足元からヨーロッパの街並みを再現してくれる。
アメリカ・ペンシルバニア産出の砂岩「ペンシルバニア・クレイジー」は最大長1800㎜前後と大判で、ダイナミックな敷石演出が可能。
カナダのロッキー山脈産出の玄武岩「カナディアン・グレイ・バサルト」は、大自然を感じさせるゴツゴツとした風合いで庭の木々と調和し、どちらもグレイッシュな色合いを特徴とする。同じく北米産の「フェザーロック」は、重量が通常の1/5程度の軽石で、こちらは、耐荷重が課題となる屋上庭園の景石として人気が高い。
また、おしゃ楽ではイギリスを始め欧州で既にガーデニング・グッズとして扱われていたガビオンをいち早く輸入。4㎜の細い金属製の蛇篭に石を積み入れた「おしゃガビオン」は、庭の積石やオブジェなど装飾材としての汎用性が高く、中に入れる石は約15種類を用意。扱っている石はサンプルの発送も行っており、実際に見て触れてからオーダーできる。
エクステリアだけでなく、店舗の床材や壁材として、また、オフィス内に“屋外”を再現する素材として内部空間でも活用できる、おしゃ楽の自然石。同社ではテーブルやベンチ、サンラウンジャーなど、人気が高まってきている自然石製のラグジュアリーな家具も手掛けていくという。
ガビオンを活用し、植栽と組み合わせて機能門柱とした事例。写真右の景石はカナダ原産の「カナディアン・グレイ・バサルト・ロッカリー」
世田谷展示場にて。数種類の敷石を組み合わせた事例。同所では併設されたカフェでお茶を飲みながら、ストーンテラスや石積み、ガビオンなどでつくられた庭を体感できる。要予約でガイド付きのツアーも行っている
おしゃ楽
- TEL. 0566-73-6881
- URL. https://www.osharaku.com/