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サイズ・納期・価格の問題を解決する家具製造DXサービス/SITURAEMON
2025.07.28 | レポート
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上/天板と全物の2 つの素材を1セットとし、テーブルやシェルフなどさまざまな姿に形を変える「SITURAEMON」のスマート造作家具。パーソナライズを追求し、あらゆる業態、あらゆる空間、あらゆる隙間にぴったりと納まる
2025年2月、これまで脚部と天板をセレクトするセミオーダー家具製造「KANADEMONO」で培ったノウハウを建築家や空間デザイナー、施工会社などの法人向けに発展させた「SITURAEMON(しつらえもん)」が新たにスタートし、好評を博している。
家具を既製品でそろえると、どうしても埋められないスペースが出てきてしまうため、造作家具と組み合わせて対応するケースは少なくない。オーダー家具制作のDXをサポートするSITURAEMONであれば、イチから図面を引く手間が省け短納期&低コストで必要な仕様の家具をそろえることができるという。これまでKANADEMONOが得意とした木天板に加え、化粧板や小口材、シートなどへの天板変更や、配線口オプションの追加など、より広い法人ニーズに合わせて柔軟に対応してくれる。また、つくられた家具はOEMとして提供されるため、販売価格を自由に設定することもでき、新たな自社家具ブランドとしてエンドクライアントに提供することも可能だ。サポート体制も拡充され、東京と大阪で法人向け予約制ショールームも運営する。
「SITURAEMON」は、D2C家具ブランド「KANADEMONO」の新規事業として生まれた。2018年より「金物家具のかなでもの」というブランド名でD 2C家具事業を開始。2020年に現ブランドへとリニューアルし、本格展開へと至った。
天板と金属脚の組み合わせが特徴的なプロダクトは、天板が一枚板を始めとした天然木を中心に50種以上。鉄とステンレスから選べる脚はデザインが60種に及び、その組み合わせは実に6000通りを超える。さらに、ほとんどのプロダクトは1cm 単位でのサイズ設定が可能で、これによりユーザー毎にぴったりな家具を提供することができる。そうしてつくられた家具を最短5営業日後には配送することができるというから驚きだ。
KANADEMONOのモノづくりの強さの秘訣はオンラインストアでの販売に特化していることにある。ユーザーの多岐にわたるニーズを親指一本で実現するサイトのUIをはじめ、ECというビジネスモデルから逆算されたサービス設計を行うことで、他社ではマネできない価値を提供するに至った。
この度リリースされた「SITURAEMON」はそうしたKANADEMONOでのプロダクト開発力やオペレーションノウハウを武器に、法人向けに特化した新たなサービスとして多くの設計・施工の現場における課題解決に貢献していくに違いない。
「東急プラザ原宿ハラカド」に採用されたテーブルやベンチ、ハイテーブル等。住宅だけでなく、オフィスや飲食店、教育施設、公共施設などにも数多くの導入実績を持つ
SITURAEMONのサイト(イメージ)。天板の素材やサイズ、脚部の素材やデザインなどをガイドに従ってクリックしていくだけで、在庫数や価格、納期が算出されオーダーが完了する