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“魅せる調理”を追求したスタイリッシュな循環式IH調理ワゴン/ARIAFINA
2025.07.28 | レポート
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上/循環式IH調理ワゴン「ARIACHEF Pro」。品格とスタイリッシュさを併せ持つ佇まいは、調理する様だけでなく、調理器具というプロダクトとしても“魅せる”ことを意識して開発されている
世界中にイタリアンデザインのレンジフードを供給しているエリカ社と、84年の歴史を持ち、一般家庭用レンジフードの国内トップシェアを誇る富士工業の合弁によって、2002年に創設されたアリアフィーナ。日々を豊かに彩るイタリアの感性と、確かな技術と機能性を追い求める日本のクラフツマンシップの融合をミッションとするハイエンド・アプライアンス・ブランドである。
2021年に発売された「ARIACHEF Pro(アリアシェフプロ)」は、既にヨーロッパで普及し始めていたレンジフード一体型コンロの技術を応用し、プロの料理人のライブ調理をゲストに魅せ、楽しんでもらえるように開発された循環式IH調理ワゴンだ。
4口のIHクッキングヒーターの中央に配された吸気フラップが調理時に発生する油煙を吸い込んでくれるため、ヒーター上部をフードで覆う必要がなく、料理人の手仕事と、それによって食材から料理へと仕上げられていく様をゲストに余すことなく見せることができる。また、吸い込まれた油煙はグリスフィルター、エアフィルター、脱臭フィルターからなる3層フィルターによって濾過され、躯体の下部から戻されるので、室内の空気をきれいなままに保ってくれる。幅960×奥行709×高さ850㎜とコンパクトなサイズ感で、四隅にキャスターもついており、移動も簡単。単相200Vの電源があれば使用でき、集煙装置の設置が難しい天井の高い空間でも、また、その逆の閉じられたパーソナルな空間でも、場所を選ばず、料理人たちのライブ調理を見せることができる。
デザインはエリカ社のデザインセンターを統括し、コンパッソ・ドーロなど数多くのデザイン賞も受賞している工業デザイナー、ファブリツィオ・クリサ氏が担当。プロダクトとしても、品格とスタイリッシュさを併せ持った仕上がりとなっている。
料理人の調理シーンを魅せることを追求したアリアフィーナの「ARIACHEF Pro」。このコンセプチャルな循環式IH調理ワゴンは、ラグジュアリーホテルのビュッフェを始め、ホテルのスイートルームやハイエンドなレストランの個室でのプライベートパーティーなど、洗練された“食”のライブシーンを演出する調理器具として注目を集めている。
プロフェッショナルユースに応えた4口の熱源を保有し、同時に複数の調理が可能。さらに、前後の熱源を一括制御するブリッジ機能も搭載されており、これによって、前後の熱源にまたがる大きな鉄板を使った調理にも対応する。写真は、「東京ステーションホテルゲストラウンジアトリウム」での設置例
機能的で洗練されたデザインの操作部。循環フードは、トッププレートの吸気フラップを開き、中央の送風機用コントローラーによって制御する
ARIAFINA
- TEL. 042-753-5340
- URL. https://www.ariafina.jp/special/ariachef/