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フランス流のライフスタイルとものづくりに触れる3日間 「アール・ド・ヴィーヴル展2025」
2025.08.22 |
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上/会場となった、藤本壮介氏が設計した東京日仏学院新校舎。教室に面した外廊下やテラス、庭でも和やかな商談が行われていた
2025年6月24日〜26日の3日間、東京日仏学院にて、「アール・ド・ヴィーヴル展2025」が開催された。同展は、ビジネスフランスが2009年から国外で毎年開催している巡回型展示会で、フランス流のライフスタイルである“アール・ド・ヴィーヴル”を体現するブランドを世界の主要都市で紹介している。今回、インテリア、ファッション、ビューティの各分野からフランス企業38社が一堂に会し、個性あふれる商品の展示が行われた。
会場となった東京日仏学院新校舎は、建築家の藤本壮介氏が設計し2021年に竣工した建物で、南フランスの村をイメージしたという緑豊かな環境を生かした内部空間と外部空間が広がる。24日のオープニングセレモニーでは、藤本氏とフランス生まれで日本に活動拠点を置くインテリアデザイナーのグエナエル・ニコラ氏、月刊「商店建築」編集長の塩田健一が登壇しパネルトークが行われた。藤本氏とニコラ氏が協業した仏ランス市の「ニコラ・ルイナール・パヴィリオン」のデザインについてのトークが展開され、来場者の関心を集めていた。
北欧発祥のヴィンテージ照明から着想を得て誕生した照明器具ブランド「LAFABLIGHT(ラファブライト)」
東京日仏学院の教室を、今回特別に新進気鋭のフランスのインテリアデザイナーであるジュスティーヌ・フェルナンデス氏が、部屋ごとに設定したテーマに合わせた空間演出を展開。カトラリーや陶器などのテーブルウェアのほか、靴やバッグなどのファッションアイテム、スキンケアやフレグランスなど、フランスらしい洗練された製品が、藤本氏の手掛けた建築の中で、フェルナンデス氏のスタイリングでより華やかに演出された。
家具やインテリア企業の出展も多く、とりわけ職人の手仕事が光る木製家具や照明器具、ラグなどの展示が目を引いた。なかでも、ユニークな幾何学模様のフレームとロープの交差が美しい照明器具ブランド「LAFABLIGHT」は、環境に配慮した地産地消の理念に基づき、ブナ、シナノキ、オークなどのフランスの国産材を用いた製品を、フランス中部の町、シャルトルにあるアトリエで熟練の職人が手掛ける。独自に開発した手編み技術によって細いロープが張り巡らされるオリジナルのシェードによって、美しい光が放射状に広がる。日本国内のインテリアショップにて販売が始まった注目のブランドだ。
「ENP Ébénisterie Contemporaine(ウー・エヌ・ペー エベニストリ・コンテンポレンヌ) 」の腰掛けイスとオーダーメイドラグメゾン「Serge LESAGE(セルジュ・ルザージュ)」のディスプレイ。奥に見えるのはファブリックメゾン「PIERRE FREY(ピエール フレイ)」のソファと屋外にストリートファニチャー「CONCEPT URBAIN(コンセプトユーバン)のバブルシリーズ」
日本初上陸したフランスの高級木工家具工房の「ENP Ébénisterie Contemporaine」は、今回の展示に合わせて、侍の鎧とフランスのジュエリーから着想を得た腰掛けイス「ラントロタン」を紹介した。このイスと組み合わせて展示されたのが、フランスを代表するオーダーメイドラグブランド「Serge LESAGE」。インドの専用アトリエでひとつひとつ手織りされているラグは、まるで絵画のような芸術性の高い逸品だ。
本展では日本での認知度を高めたいと考えるブランドや販売代理店を募集するブランドが集まったこともあり、国内メーカーやバイヤー、メディア関係者が集い、盛況のうちに幕を閉じた。
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