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水と空気を通すクッション材を応用したアウトドア家具 LITEWAVE×KAIS/モーブル

2025.01.28 | REPORT

上/佐賀県太良町に立つホテルの海を望むシーテラス。テラス形状に合わせ、三次元立体網状構造を持つクッション材「ライトウェーブ」を中材に使ったソファを特注生産した


この数年、日本でも屋外で過ごす文化が定着してきた。そんな中、家具メーカー「モーブル」が製造する素材「LITEWAVE(ライトウェーブ)」が、アウトドアシーンの快適性を広げつつある。
モーブルは、家具産地として知られる福岡県大川市に本社を置き、40年にわたり、木工技術とノウハウを生かして時代のニーズに合った家具をつくってきた。
10年前に新規事業として製造販売を始めたのが、100%ポリエチレン製の素材「ライトウェーブ」だ。家具に使われるクッションの中材は、ウレタンが多くを占めてきた。しかし、水に濡れると乾くまで時間を要す、劣化が早いなど、屋外で使用するには難点があった。「ライトウェーブ」は、ポリエチレンが立体的に網状に絡まる構造で、へたりにくく、網間に水や空気を通す。抜群の通水性により丸洗いができてすぐに乾き、雨の日も屋内に取り込まなくて済む。
こうしたメリットが注目され、ホテルや旅館のプールサイドやテラスに導入されてきた。特注生産のソファは、空間のデザインや状況に応じて、形状やサイズ、クッション材の密度、生地などをカスタムし製造する。モーブル代表の坂田道亮氏は、「素材だけでなく、それを生かした家具をつくり付加価値を提供できることが、家具メーカーとしての強みです」と話す。
「KAIS(カイス)」は、モーブルが国内総代理店として展開する、ライトウェーブを使ったアウトドア家具シリーズ。デザイナーの佐々木章行氏が、屋内外どちらにも合うよう、アルミを主材にデザインした。日本人の生活に合った、コンパクトかつ耐久性があるつくりが特徴だ。ラウンジャーやチェア、ソファは、座面や背面のクッション中材にライトウェーブを使用。生地は、通水や防水、撥水から選ぶことができ、ブリーチが可能だ。海外メーカー品に比べ、在庫が豊富で納期が短いことや一台からオーダーできることも、ホテルに導入する際の大きな利点だろう。
ライトウェーブやそれを使った家具は、触ったり座ったりすることで、特性がよく分かる。モーブルのショールームは、東京と福岡の2カ所にある。ショールームを訪れ、その新しさと快適さを実感してみることをおすすめしたい。

「KAIS」シリーズのソファとテーブル。ソファのモジュールは750 ㎜ 角で、片アームタイプ、アームレスタイプなどでレイアウトできる。クッションの中材にライトウェーブを使用。カバーは指定生地の中から選べる
「KAIS」シリーズのソファとテーブル。ソファのモジュールは750 ㎜ 角で、片アームタイプ、アームレスタイプなどでレイアウトできる。クッションの中材にライトウェーブを使用。カバーは指定生地の中から選べる


ポリエチレンを原料とする「ライトウェーブ」は、福岡県大川市のモーブル自社工場で製造している
ポリエチレンを原料とする「ライトウェーブ」は、福岡県大川市のモーブル自社工場で製造している

モーブル

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