id+　インテリア デザイン プラス

野原グループ・インテリアスタイルユニットで展開する「WhO（フー）」は、2015年にスタート。デジタルプリントの特性を生かし、グラフィックのデザイン性に特化して、創造性を高め、使い手の感性に訴えるラインアップを提供する。幅広い業種業態の空間において新しいニーズを生み出している。
色見本帳から指定できる単色の「COLORS」、現在114種におよぶオリジナル柄の「PATTERNS」、さまざまなジャンルのクリエイター（現在は15人）が手掛けた「CREATORS」の三つのシリーズが軸だ。加えて、企業やブランド、自治体などとの異業種コラボレーションや、海外の壁紙ブランドとの提携など、多彩な切り口で壁紙の可能性を広げて続けている。現在、全体でデザイン（柄）は2800点以上に及ぶ。近年ではオフィスの需要が高くなりつつある。
特徴的な使用方法として、横方向のグラデーションや長くつながったパノラミックなデザインなど、壁面全体を生かした提案が可能。天井にも貼ることで空間一体となったグラフィックも実現できる。多品種少量生産で壁面ごとにデザインをコントロールできる、デジタルプリントならではの空間表現だ。
また、粘着剤付き塩ビシートも展開しており、壁紙では対応が難しい金属板下地への施工も可能だ。耐擦過性も高いため、人の多い公共的な空間も向いている。壁紙と同じデザインを用意し、合わせることでよりシームレスとなり、空間のデザイン精度も高められる。
WhOでは、単なる素材供給ではなく、設計者・デザイナーのパートナーとして、色の仕上がり校正などデザインマネジメントの部分も力をいれる。既製柄のセミカスタマイズや、他部材との色味合わせ（調整）など、設計者に寄り添ったサポートも対応。本当の意味でオンデマンドなデザインを目指している。