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街に居場所をつくるストリートファニチャーブランド「iha」/ミヅシマ工業

2024.04.26 | REPORT

上/目を惹くパブリックファニチャーが展示され、会場でも来場者がブース内でくつろぐ姿が見受けられた



環境美化製品の老舗メーカーであるミヅシマ工業が、2024年3月新たに展開を始めたストリートファニチャーブランド「iha(イーハ)」。この「JAPAN SHOP」での展示が実質的なお披露目でもある。パブリックファニチャーとも言われる、ベンチなど屋外を中心とした公共空間で使われる家具だ。
いわゆる公共施設の複合化・多様化に加え、近年では国の「ほこみち」政策に代表されるウォーカブルなまちづくりや、PPPのような都市公園の公民連携など、屋外も含めた公共空間のありようが見直されており、簡単に言えばデザインの領域がより広がっている。
「iha」では「Good Place Making」をうたい、ことさらに効率や機能だけを求めず、人が集う、佇む場所をつくり出す家具の提案をしていくという。既に実証実験などを経て、一般ユーザーからの反応に好感触も得ているようだ。
今回の展示は、チェコ「mmcité(エムエムシテ)」とフランス「concept urbain(コンセプト ユーバン)」の5シリーズのラインアップを見ることができた。どちらもパブリックファニチャー専業メーカーで土壌が近いため、情報や知見が共有しやすい。立ち上がりとしては、フランス「bibelo(ビブロ)」のアイテムもこれに加わる。あえて複数のプレイヤーが交じることで、人の振るまいの多様性に対応できる。
いずれの製品も、パブリックな空間デザインで先を行く欧州らしい、親しみやすさや軽やかさを感じさせるもので、素材や色遣いにも一工夫がある。同時に、肘掛けやテーブルにもなるような背板や車イスでも使える脚の配置など、合理性のあるデザインだ。
メーカーである同社も、国内生産のニュープロダクトを年内には「iha」に加える予定。一つは可変できるベンチとして、複数を組み合わせることで多様な使い方を促す製品になるという。
2024年7月には大阪・北堀江に「iha」のショールームをオープンさせる予定で、今回の展示を見逃した読者は足を運んでみてほしい。



チェコ「mmcité」の「MANTA」は、チェアとしてもテーブルとしても機能する
チェコ「mmcité」の「MANTA」は、チェアとしてもテーブルとしても機能する


フランス「concept urbain」の「BUBBLE」は、弾力性のある座り心地。軽やかなデザインで、細い線からの光の透過と影が魅力的なシルエットを生む
フランス「concept urbain」の「BUBBLE」は、弾力性のある座り心地。軽やかなデザインで、細い線からの光の透過と影が魅力的なシルエットを生む

ミヅシマ工業

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