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デザイナーがサインに望むあらゆる選択肢を用意する/発研セイコー

2024.04.26 | REPORT

上/ブース全景。シャープなサインが来場者の目を惹いた



一気通貫した生産体制で短納期かつ、高品質なサイン製作を手掛ける発研セイコー。展示では、設計者が望むサインを追求する、その技術レンジの幅を見せていた。
正面を飾っていたのは、78種におよぶサイン群だ。ベースは同じデザインとし、仕様によって見え方などの差を体感してもらうもの。チャンネル型から、側面発光や背面発光、ネオン管風やドット状に光らせるものなど、さまざまな光の出し方に加え、一見同じに見えても仕上げや素材の違いからその佇まいや印象は異なる。さらに調光器と調色器を備えた展示では、仕様差によるより細かな質感の違いを確認できるようになっていた。同じ光源でも、シート貼り、塗装、アクリル表しなど、色味や雰囲気の変化を実感できた。同社ではLEDの制御への検証も進んでおり、素材による透過や反射と光の制御が、最終的にどう見えてくるかということを念頭に製品設計や開発をする。
光の現れ方は写真や言葉では表現しきれないため、同社ではデザイナー自身が体感できることを重要視している。その後ろ盾となるのが同社の開発・生産体制で、都内屈指の規模を持つ工場には130種以上の加工機を擁しており、デザイナーの要望に対し、さまざまな提案ができるようになっている。正面の大型展示についても、社内では約1.5倍の数の仕様を実際に製作し、そこから厳選したという。今回は、新たに自社製作できるようになった真空成形のサインや、3Dプリンターを用いたものも展示。デザイナーの選択肢の自由度をできる限り高める、という同社の旺盛な開発姿勢、ものづくりへの意識の高さも感じられた。
ロゴサインはよく言われるように店舗やブランドの顔であり、文字通り象徴だ。現在では単に目立てばいい、視認性が高ければいいというものだけでなく、デザインされる空間や建築との一体感など関係性を丁寧につくりこむことも必要だ。サインでもちゃんと表現をする、発研セイコーでは、そのための“絵の具”や“マチエール”を存分に用意してくれるだろう。

同社の頭文字「H」をデザインしたサイン群を壁面に展示。個別に調光もでき、光り方の違いがひと目でわかる
同社の頭文字「H」をデザインしたサイン群を壁面に展示。個別に調光もでき、光り方の違いがひと目でわかる


色温度の違いもサインの種類ごとに検証でき、実務者にとって施工イメージがつかみやすい
色温度の違いもサインの種類ごとに検証でき、実務者にとって施工イメージがつかみやすい

発研セイコー

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