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内装材としての木毛セメント板に新商品「レノウッドW」が登場/竹村工業

2024.04.26 | REPORT

上/木毛セメント板の表現の多彩さを、学生の瑞々しい感性で表現した展示ブース



建材メーカーとして木毛セメント板を主要に取り扱う竹村工業。元来木毛セメント板は野地板など下地で使うことが多かったが、同社の「レノウッド」は、その意匠性に着目し内装材として開発。製法上発生しやすいセメントの固まりを減らし、国産ヒノキ間伐材のウッドウールだけを使用することで美観を高め、同時に吸音や調湿、耐火といった機能性にも優れた内装材として普及させている。近年では、国産間伐材とセメントだけで、アスベストや防腐剤を一切含まない高い安全性や環境性能など、SDGsの観点からも注目に値する素材でもある。
コロナ禍を経て3年ぶりの出展となった建築・建材展では、新商品である「レノウッドW(ワイド)」が登場した。通常1㎜のウッドウールの幅を約8~10㎜とし、あえて荒々しいテクスチャーを持たせている。独特の柔らかさと温かみを感じさせる表情がより強調された。表面研磨した木毛セメント板に塗装を施した「ポリッシュボード」と加え、バリエーションの幅が更に広がったかたちだ。「レノウッドW」は、300~900㎜角まで8サイズで厚さは14㎜。標準色でナチュラル、クリーム、白、ライトグレーの4色は従来と同様だ。
同社の展示ブースでは、今回も、日本工学院専門学校デザインカレッジの学生がデザインを手掛けており、今年のブースは3名の学生のアイデアを組み合わせたものだという。加工性の良さを生かして、カットや彫りを巧みにデザインに組み込んだり、仕様の差によるテクスチャーや厚みなどもグラフィックとして生かしている。また、軽量である板材を立体に組むことで、什器や壁面のインパクトにつなげている。いずれのアイデアも素材の持つ特性をデザインのコンテクストに落とし込んでおり、同時に若者らしい闊達さでエキジビションにふさわしい華やかさをうまく演出していた。



新商品の「レノウッドW」。従来品よりも木の質感が際立ち、壁面では美しい陰影も現れていた
新商品の「レノウッドW」。従来品よりも木の質感が際立ち、壁面では美しい陰影も現れていた


ブースデザインを手掛けた日本工学院専門学校デザインカレッジの(左から)山口莉帆さん、山田怜乃さん、尾川優羽さん
ブースデザインを手掛けた日本工学院専門学校デザインカレッジの(左から)山口莉帆さん、山田怜乃さん、尾川優羽さん

竹村工業

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