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【PR】ホテルデザイン × 洗面ボウル/トクラス

2024.01.26 | REPORT


上/サイズ:丸型/415φ 深さ/140 ㎜(カウンター上h30㎜) 重量:3.3kg 価格:10万6200~11万6500円(金物除く) 納期:約1週間( 在庫ありの場合) 種類:2形状(丸・角) 3色 ※別途特集色も応相談


人造大理石製ベッセルボウルが宿泊体験の質を高める 
トクラス 新質感 人造大理石「テノール」



TENORはグラデーションや凹凸加工などさまざまな質感を演出可能
TENORはグラデーションや凹凸加工などさまざまな質感を演出可能

街の文化を空間の意匠として表現

商業空間においては、表層的な要素だけでなく、そこで過ごす人の体験価値を生み出すデザインが重視される。特にホテルを始めとする、滞在時間が長い場所や、利用者に近く、直接触れる可能性がある空間の仕上げ、そしてプロダクト選びは、デザイナーの知見や職能が試されるところだろう。
2023年8月に、東京・渋谷に開業した「ホテルインディゴ東京渋谷」は、ホテルに街の魅力を引き込みながら、インテリアデザインや多様なアートワークがゲストの感性を刺激する場が広がり、その空間に足を踏み入れていく中で、旅の体験価値を高めていくような仕掛けが随所に施されている。インテリアデザインを手掛けたHBA/ハーシュ・ベドナー・アソシエイツの日本支社代表取締役・若狭明宏氏は、デザインコンセプトについて次のように語る。
「世界的にダイバーシティやインクルージョンといった言葉が聞かれる中で、まさに多様な文化が混ざり合う渋谷において、街の持つ空気感やデザイン的要素を取り込みながら、具象的なだけではない、普遍的な渋谷らしさを表現したいと考えました」
同ホテルは、歓楽街である道玄坂に位置し、大型開発が進む渋谷において、今昔の渋谷らしさがミックスされたような雰囲気のあるエリアに立つ。その“眠らない街”の熱と、ホテルとしてのリラックスできる空間づくりの調和を図りながら、共用部や料飲施設、客室それぞれに渋谷的な要素をデザインとして落とし込んでいった。エントランスやロビーを始めとする共用空間では、渋谷の街から着想を得たインパクトのあるグラフィックやオブジェが点在。一方、客室では、渋谷の音楽文化を背景としたレコードをモチーフとしたアートや、ネオン街の原色のイメージを居室空間に馴染む色合いへと変換したような仕上げなどが用いられている。「ホテルの中で、渋谷の人や物、文化がスクランブル交差点のように二次元的、三次元的に交差していくイメージで空間を構築しています」と若狭氏は話す。

設備の意匠性が空間の印象を左右する

仕上げや家具のフォルム、建具の収まりなどにこだわる中でポイントとなったのが、手洗いボウル(ベッセルボウル)だ。水まわりの設備に関して、特に日本では清潔感を重視し、白を基調としたシンプルなデザインの製品が多い。しかし、空間デザインのテイストは施設によりさまざまで、ベーシックな白であってもマッチしないケースもある。若狭氏は「このホテルでは、部屋に入ってすぐに洗面スペースが見える客室が多く、ホテル全体でカラースキームや素材感を整えていく上で、従来の白でツヤのあるボウルでは違和感があった。また、焼き物では、耐久性など性能面の基準を満たすのが難しく、さまざまな製品を探す中で、テノールという素材に出会いました」と語る。
同製品は、キッチンやバスルーム、水まわりの製品を中心に製造を手掛けるトクラスが開発した人造大理石製のボウル。人造大理石の割れへの強さ、防汚性、耐熱性、軽量性など、商業・公共空間に導入しやすい性能を持ちながら、さらに意匠性を追求した色や質感が特長だ。開発を手掛けるトクラス企画開発部デザイナーの柴谷将史氏は次のように語る。「長年にわたり住宅設備の開発・製造を行う中で、人造大理石と塗装の分野それぞれで追求してきた技術を融合させ、新しい製品づくりに挑戦したことで生まれたのがこの製品です。耐久性や使い勝手の良い人造大理石に、特殊な塗装を施すことで強度が増し、さらに個性的な仕上げによって、機能と意匠性の両立を目指しています」
「テノール」は、表面に塗装による凹凸加工を施し、光の角度によって深みある表情が生まれている。同ホテルで採用された「バーストブラウン」は、サンバースト塗装と呼ばれる茶色のグラデーションが、焼き物のような雰囲気を醸し出す。また、同シリーズには、鋳物を想起させる黒の「アイアンブラック」や、凹凸の表情をよりシンプルに感じさせる「ソルティホワイト」もラインアップする。「ホテルのように、工期が短期間で、同じスペックの製品が求められる現場のニーズに応えながら、独創的なデザインのボウルの存在は、デザイナーの表現を後押しする可能性を持っています」と柴谷氏。また、手洗いボウルを始め、設備機器について若狭氏は、「ホテルでは人が長く対峙する場所や物の素材に特に気を使います。このタンジブル(触れられる)ポイントの印象は、その空間での体験を左右する大切な要素です。『テノール』のように、空間に寄り添いながら、さまざまなライフスタイルを想像させるデザイン、空間づくりの意図をより凝縮させてくれるようなプロダクトが、多様な商業・住宅設備分野で生まれてくることを期待しています」と語った。


ホテルインディゴ東京渋谷にて
ホテルインディゴ東京渋谷にて


写真左
HBA/ハーシュ・ベドナー・アソシエイツ
日本支社代表取締役
若狭明宏

写真右
トクラス
企画開発部 デザイナー
柴谷将史


ホテルインディゴ東京渋谷に採用された「バーストブラウン」に加え、「アイアンブラック」や「ソルティホワイト」の3種類を持つ。特注色も対応なことからさまざまなシーンに、彩りある空間提案の幅を広げる
ホテルインディゴ東京渋谷に採用された「バーストブラウン」に加え、「アイアンブラック」や「ソルティホワイト」の3種類を持つ。特注色も対応なことからさまざまなシーンに、彩りある空間提案の幅を広げる

トクラス株式会社

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