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オフィスでのリラクゼーションに貢献するロッキングチェア/ユーカリプタス

2023.10.27 | REPORT

上/体全体を優しく受け止める背と座面は、S 字に積層プレスした40㎜幅のパーツ11本で構成される


「ダッコロッキングチェア」はユーカリプタスがデザイン・開発したロッキングチェアである。同社は木材の環境リサイクル機械を取り扱うが、同社デザイナー・田仲洋二朗氏が2年以上を掛けて独自に生み出したものだ。2021年のIFFT(東京国際家具見本市)にて出展・発表された。
“ダッコ”というネーミングの通り、人に抱えられた安心でくつろぎを感じられることがコンセプト。スタディを重ね、荷重を分散し、体全体を優しく受け止めるS字カーブを描く形状がポイントだ。軽い力で揺らすことができるが、低重心の設計で安心感がある。また、一体となった背と座の板は中央に向かって緩やかにくぼむように配列されており、硬さを感じない。シンプルな美しさのあるデザインだが、快適性は決しておろそかになっていない。
製造は、海外にもその名を知られる山形の名匠、天童木工が担う。不等厚成形によるC字形の脚(肘掛け)など、同社の成形合板技術がふんだんに生かされていると言っていい。プロダクトとしての品質は非常に高く、つくりにおいて不安に感じる部分は全くない。揺らぎの負荷テストでは560kg、破壊検査では1400kgまで確認済みで、十分以上の堅牢さもある。
バリエーションは、オリジナルであるロングタイプ(w691×d1060×h990㎜)とショートタイプ(w691×d760×h990㎜)がある。ロングタイプは深く腰掛け、寝椅子の感覚で使うと文字通りリラックスするのに最適だ。ショートタイプは、より気軽な印象で、シングルソファやラウンジチェアのように使うこともできる。多様化の進むオフィスならその存在価値を発揮できるだろう。
素材はブナと杉が選べる。異樹種集成材の技術を生かし、杉の表情を味わえるようになっている。オーダーによっては、地域産材など別の樹種を使ったカスタマイズにも対応する。分解搬送のために一部ボルトを使っているが、体に触れる部分はすべて木で、温かみと心地良さのあるフィーリングを持っている。
オプションで、C字形脚を使ったコーヒーテーブルも用意されている。



カーフサポート部をなくしたショートタイプでは、リラックスした姿勢でのノートPC作業も可能
カーフサポート部をなくしたショートタイプでは、リラックスした姿勢でのノートPC作業も可能


テーブルはパーツを微妙にずらして重ねることで、美しいカーブを強調している
テーブルはパーツを微妙にずらして重ねることで、美しいカーブを強調している

ユーカリプタス

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