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ボーダレスになったオフィスデザインを多彩にサポートする/サンゲツ

2023.06.28 | REPORT

上/ブースデザインは同社のインハウスデザインであるスペースクリエーション事業部によるものだ


トータルインテリアを強みとするサンゲツ。オルガテックでの展示は「ボーダレス」がコンセプトだ。空間デザインでは既に住宅/非住宅、インテリア/エクステリアという境界が曖昧になり、既成概念にとらわれず、多彩なありようを見せている。同社のブースも、さまざまなカテゴリーの商材を多面的かつ有機的に見せる“多様性の森”というイメージ。実際に同社の多彩なマテリアルが抽象化した木々や葉として使われていた。
“森”の幹の一つが「ECO」。社会・企業にとってカーボンニュートラルを始め、環境負荷低減は必須の課題でエコ性能を第一条件とするクライアントも出てきた。ここでは100%リサイクル糸「エコニール」を使ったカーペットタイル「NT700・NTdoubleeco」や、籾殻や端材等を再利用した壁紙「MEGUReWALL(メグリウォール)」を展示。エコ建材ながら通常製品と変わらないコストが特徴。同社ではCO₂削減量証明書も発行する。
デジタルプリントで自由なデザインにカスタマイズできる「ハイグラフィカ」シリーズも展示。オフィスでは、透明性と隠蔽性の両方の機能を持つフロストクリアインクを使用したガラスフィルム「Fog」も好評で、そのカスタマイズも可能。ガラスフィルムに留まらず壁紙や粘着剤付化粧フィルム「リアテック」まで、さまざまなマテリアルでデザインを統一し横展開できるのは同社ならではだ。自社製品だけでなく、壁紙と「リアテック」とイビケンのメラミン化粧板「イビボード」の共通柄展開もあり、デザイナー目線では有用だ。サンゲツグループのエクステリア商社・サングリーンによる展示も登場。室内外をクロスオーバーするインナーポーチなどグリーンを使った中間領域のデザイン提案が見られた。
また、2022年秋リリースの不燃認定壁紙見本帳「FAITH」では、自然景観をインスパイアした色味の「Naturescape」、リアリティーが向上した木目柄「PROGRESSWOOD」をアピール。さらに柄種の増えた大判セラミックスラブ「ガルザス」は、オフィスエントランスなど付加価値の高い場所でその質感と性能を発揮できるだろう。
「オフィスだから」という理由でデザインを狭めることなく、多様なアプローチに応えるラインアップをそろえたサンゲツの豊かな“森”。紹介した新製品はリニューアルした東京・品川のショールームでも詳しく見られる。



異素材同柄コーディネートの展示、柱や什器の面が異なる素材で施工されており、精度の高い同柄の連続性がよくわかる
異素材同柄コーディネートの展示、柱や什器の面が異なる素材で施工されており、精度の高い同柄の連続性がよくわかる


壁紙「ハイグラフィカ セレクトオーダー」の新緑を表現した新柄と、自然素材壁紙を用いた葉の表現が“ 多様性の森”を体現している
壁紙「ハイグラフィカ セレクトオーダー」の新緑を表現した新柄と、自然素材壁紙を用いた葉の表現が“ 多様性の森”を体現している

サンゲツ

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