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デザインはクライアントとユーザーのコミュニケーションを助けるもの/ウッドワンプラザ 新宿
2023.05.26 | ショールーム
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GUEST
吉田昌弘氏(KAMITOPEN一級建築士事務所)
http://kamitopen.com/
〈近作〉
pignic cafe 代々木公園店、allée など
「僕らのデザインはクライアントとエンドユーザーのコミュニケーションを助けるもので、そのためプロジェクトによって手法や素材の使い方などは異なります」とKAMITOPEN一級建築士事務所・代表の吉田昌弘氏は話す。とはいえ氏の素材への関心は高く、今回訪れてもらった「ウッドワンプラザ新宿」でも、“循環型林業”として自社で森から育成し、木材を提供するウッドワンの説明に聞き入っていた。二酸化炭素を吸収・貯蔵する木は脱炭素素材の筆頭だ。
同社の「木十彩(KITOIRO)」は、住宅に限らず、より幅広い用途を想定した新しいブランドだ。88色がそろう単色シリーズの「COLOR」、木の質感に合わせたパターンの「BASIC」、より多彩なデザイン柄を用意した「DESIGN」の3展開。同社がニュージーランドで育成した白木のパイン材は、節のない柾目取りされた上質なもので、そこに浮造り仕上げのテクスチャーが乗る。カタログラインアップ以外も色やパターン、サイズ等は各種オーダーに対応する。吉田氏はグラデーションの塗装に感心した様子で、「これは綺麗です。ぜひ使ってみたいですね」と真剣に検討も始めた。
「今は、住宅と店舗でデザインの差はなくなっていると言えます。機能的な部分、例えば店舗の床なら土足対応になるなど、設計上配慮すべきところはもちろんあります。ただ、ウッドワンさんの住宅での非常に高い実績は、間違いなく店舗のデザインでも生かせるものがある。今回拝見して実感しました」と吉田氏は感想を述べる。
「先ほど申したように空間のデザインは、クライアントにとってユーザーや社会に対してのメッセージでもある。カーボンニュートラルは企業や社会にとって必須の課題で、素材選びにおいて意匠や機能以上に重視されることもあります。木材を積極的に使っていく上で、多彩な色やバリエーションが選べることはありがたいですね」
木十彩(KITOIRO)はウッドワンプラザ新宿のほか、ウッドワンプラザ大阪、ウッドワンプラザ広島にも製品を展示。広島では木十彩(KITOIRO)の世界観を体験できるカフェ風のルーム展示もある
ショールームでは全88色のカラーサンプルをはじめ、ランダムやドット、キッズやナチュラル、ジャパニーズなどの多様な柄、セミオーダーで対応するグラデーションサンプルも展示。色味や柄、質感を実際に確認できるほか、壁面から取り外して比較検討もできる
ウッドワンプラザ 新宿
- 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー リビングデザインセンター OZONE 6階
- 営業時間 10:30 ~ 18:30
- 定休日 水曜(祝日を除く)
- TEL. 050-9000-3406
- URL. https://www.woodone.co.jp/showroom/shinjuku/