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多摩産材「無垢板」の木製ブラインド/東京ブラインド工業

2023.04.27 | REPORT

上/木製縦型ブラインドは高さ寸法最長2400㎜まで対応可能。大開口を備える施設にも導入が見込まれる



ブラインドをつくり続け、創業から70年を超える東京ブラインド工業。近年では吸音材を用いたブラインドやスクリーンの製品で注目されることも多く、インテリアプロダクトとしての質感だけでなく、先進的な機能性のあるブラインド製品で業界をリードする。
今回は、2022年より防炎製品として認定を受けた、多摩産材の木製縦型ブラインドをメイン展示とした。無垢の天然木を1枚1枚切り出し、自然系塗料にこだわったスラットを用いた縦型ブラインドは、国内でも同社だけだ。既存品である鳥取県の智頭杉、三重県の熊野桧に加え、今回東京・多摩地区で産出した杉と桧を展示した。
1枚ごとに異なる木目の表情や手触りはもちろん、香りや調湿機能など天然木ならではの多くの効果をもたらす。スラットとしても長寿命であり(同社では“100年ブラインド”をうたう)、無垢材フローリングのように時間を経てさらに味わいが深まる。金属や樹脂との音反射率の違いから空間の残響時間減少にも寄与する。また、地産地消による、木づかいの空間づくりはカーボンフリーを意識する上でアピールポイントになるだろう。
木製ブラインドは、防炎物品の対象では無いが、防炎製品認定は設計者の選定条件として大きな安心要素となるはず。実際にホテルや病院・福祉施設といった公共性のある空間、施設での採用も進んでいるという。



多摩産材を活用したブラインドのバリエーションも展示された
多摩産材を活用したブラインドのバリエーションも展示された

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