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【PR】未知なる石の魅力に出会う場所/関ヶ原石材

2023.03.01 | REPORT

上/巨石のゲート越しに「Strad. Stone Gallery」を見通す。中央はイタリア産の大理石「オロビコネーロ」を磨き上げたモニュメント


現代の日本の建築になじむ石種をセレクトした関ヶ原石材の新しいブランド「Strad.(ストラド)」。実際に石に触れ、その世界観を味わえる工場内ショールームの空間デザインを、ザッツ・オールライトとトラフ建築設計事務所が手がけた。トータルブランディングを担当した河西達也さんと湯本メイさんと、設計を担当した鈴野浩一さんと共に、完成したばかりのショールームと、隣接する石材加工工場から原石置き場を巡り、石の魅力について語ってもらった。

石のストーリーを伝える空間

身近にあるけれど、実は種類や特性について、あまり知られていない石。その魅力をもっと広く知ってもらい、さまざまな空間への活用を促すために、2022年に誕生した関ヶ原石材の新ブランド「Strad.(ストラド)」。ブランディングとクリエイティブディレクションをザッツ・オールライトが担当。ブランドローンチに当たり、建築家やインテリアデザイナー、ショップオーナー、個人客が「Strad.」の石に出会う接点として重要なポイントに位置付けたのがショールームだ。「多種多様な色と柄がそろう石に対して、魅力を引き出し、面白く料理してくれるだろうという期待があり、今回鈴野さんに設計をお願いしました」と、ザッツ・オールライトのアートディレクターの湯本メイさんは話す。
「石は、設計の最終工程で、表情が選ばれることが多いけれど、石からの着想で『こんなデザインができるのではないか』というアイデアが生まれるショールームにしたいと、我々と鈴野さん、関ヶ原石材と共に空間の計画を行いました」とアートディレクターの河西達也さんが続ける。
空間デザインを担当したトラフ建築設計事務所の鈴野浩一さんは、初めて関ヶ原石材を訪れた時の印象を次のように語った。「敷地内に積み上げられた巨石に圧倒されました。ただその石の姿が美しくて、最初に感じた面白さをショールームでも表現したいと考えてつくったのが、原石を積み上げたゲート(写真)です」。
建物に入ると、「Strad.」のブランド名を冠した大理石のモニュメントがゲストを出迎える。表面は本磨き、側面はあえて石肌を見せている。仕上げ方によって、表情ががらりと異なるのも石の魅力のひとつ。派手と素朴、相反するふたつの表情を見せるモニュメントは、石の奥深さを感じさせてくれる。
「Strad.」には72石種のコレクションがあり、その大半がショールームに板材として陳列されている。華やかなイタリア産大理石をはじめ、和風建築やモダンでシンプルな現代建築になじむグレイッシュな御影石のほか、オニックスや砂岩、ライムストーンなどの板材がそろう。実際にここで自宅のキッチンの天板を選んだという鈴野さんは「同じ石でも石目や模様が異なるので、イメージに合う一枚を選ぶのが最高に楽しかった。石を知り尽くした専門のスタッフが、無駄なくトリミングする方法や撥水コーティングのアドバイスもしてくれて、安心して石を選ぶことができました」と話す。
工場内では、水しぶきを上げながら大型のダイヤモンドカッターが巨大な原石を切断している。「Strad.」は基本的に1枚単位で板材を販売しているが、原石で仕入れている石種が豊富なため、一部の石種は、オーダーメードで板材とは異なる厚みにカットすることも可能だ。最後に訪れたのが、ゲートのアイデアになったという広大な原石置き場。原石が積み上がる隙間を縫うように歩いていると、一つひとつの石が刻んできた時間と歴史に思いを馳せずにはいられない。
「以前に訪れた時、倉庫の片隅に捨て置かれていたオニキスの原石が目に留まり、ジュエリーショップ『hirotaka神戸』(22年12月号)の什器に採用しました。関ヶ原石材には、アイデアを増幅させる魅力が詰まっています。魅力的な石をどうやって自分のデザインに落とし込めるか。想像力を働かせながら、この場所を活用してほしいですね」と鈴野さん。
地球が長い年月をかけて育んできた天然石。改めてその存在に対峙できるショールームで、新たな石の魅力を発見してほしい。


仕上げ方によって、石の表情が変わる魅力を語る鈴野さん
仕上げ方によって、石の表情が変わる魅力を語る鈴野さん


1年に1度更新されるシーズンコレクションを展示するギャラリースペース。初年度は「TRAVELER」をテーマに6石種を紹介
1年に1度更新されるシーズンコレクションを展示するギャラリースペース。初年度は「TRAVELER」をテーマに6石種を紹介


石板のトリミングや柄合わせについて解説する関ヶ原石材の久川翼さん(左)。ショールームは事前予約制で、石の専門家であるスタッフがさまざまな相談に応じてくれる
石板のトリミングや柄合わせについて解説する関ヶ原石材の久川翼さん(左)。ショールームは事前予約制で、石の専門家であるスタッフがさまざまな相談に応じてくれる


最新型のイタリア製切断機が石を切断する様子
最新型のイタリア製切断機が石を切断する様子


工場内の原石置き場。採石場から切り出され、海を渡ってきた原石が積み上げられた光景は、石の塊だけが持つダイナミックさが伝わる
工場内の原石置き場。採石場から切り出され、海を渡ってきた原石が積み上げられた光景は、石の塊だけが持つダイナミックさが伝わる

Strad. Stone Gallery

住所:岐阜県不破郡関ケ原町2682
営業時間:午前9時~午後5時(土日祝除く)
     ギャラリー来場は事前予約制
アクセス:JR東海道新幹線「岐阜羽島」駅、
     「 米原」駅から車で30分 
予約受付電話番号:0584-43-1235
info@sekigahara-s.co.jp
https://www.kiseki-strad.com/

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