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【PR】クリアサイト®Ⅱ/AGC

2022.12.28 | REPORT

上/「天ぷら 成生」のダイニングスペース。白木のカウンター席では、調理する料理人の姿だけでなく、背景に太田道灌がつくったとされる日本庭園を楽しむことができる(現在は静 岡鉄道株式会社が所有)。開口部に採用された「クリアサイト®Ⅱ」が、昼間はもちろん、 夜の照明の映り込みを軽減し、庭園のライトアップを美しく見せる



美しい借景を空間に採り込み、食事の体験価値を高めるガラス



板ガラスのトップブランドAGCによる、外装にも利用できる低反射ガラス「クリアサイト®Ⅱ」。ガラス表面に特殊な多層コーティングを施し、表面反射を約0.9%に抑えることで、クリアな視界を可能にする。静岡の「天ぷら 成生」では、歴史ある庭園を美しく見せるため、「クリアサイト®Ⅱ」が採用されている。導入の経緯やガラスの変化が導いた空間演出について、店主の志村剛生さんに聞いた。




店主・志村さんは和食店での修行中に、静岡の豊富な食材や天ぷらという調理法に魅せられ、2005年に静岡・鷹匠で開業独立した
店主・志村さんは和食店での修行中に、静岡の豊富な食材や天ぷらという調理法に魅せられ、2005年に静岡・鷹匠で開業独立した



JR静岡駅から程近くにある「天ぷら 成生」。その日の朝に採れた新鮮な地場の食材を、客が来店してから包丁を入れて揚げていく。店主・志村剛生さんの天ぷらを求めて、全国から足を運ぶ人が後を絶たない名店だ。2005年に開業し、2021年3月に静岡浅間神社が隣接する現在の場所に移転オープンした。
庭園を備えた550坪の敷地に立つ木造平屋の建物は、京都の木島徹建築設計事務所による設計だ。静岡産の木材をふんだんに使用するなど、料理だけでなく内装に至るまでテロワールで構築された空間である。ダイニングはカウンター8席のみ。志村さんは「天ぷらが主役となるような、贅沢な空間を念頭に空間をデザインしていただきました」と語る。以前の店舗は13坪でカウンター7席だったが、敷地が拡大した今も、一人ひとりの顔を見て丁寧に提供したいという思いは変わっていない。
ライブ感あふれるオープンキッチンもさることながら、ダイニングに足を踏み入れてまず目を奪われるのが、カウンターの先に広がる見事な日本庭園の借景だ。四季折々の表情を見せるこの庭園は、室町時代後期の武将・太田道灌が築造したとされる、およそ530年の歴史を誇る場所。客席から臨む庭園をより美しく鮮明にしているのが、建築用低反射ガラス「クリアサイト®Ⅱ」の存在である。ガラス表面に特殊なコーティングを施すことでガラスへの映り込みを軽減し、窓の向こうの景色がくっきりと見える。
実は移転した当初、ダイニングの開口部には一般的なフロート板ガラスが入っていたが、2022年8月に「クリアサイト®Ⅱ」を導入。その経緯について、志村さんは「オープンして間もなく、お客様から『低反射ガラスじゃないね』と言われて。その一言がきっかけとなり、いつか変えようと思っていたのです」と振り返る。
その後、フィルムなども視野に入れて各社のガラスを志村さん自ら調査を重ねた。そんな中、「クリアサイト®Ⅱ」が採用されたポイントとなった点は大きく二つ。外装使いできる耐久性の高さと、最大サイズが幅3,600mm、高さ2,400mmまで対応可能な規格だ。今回は割り付けを3枚構成とし、中央のガラスに規格最大のサイズを採用し、庭園のビューを途切れず楽しめるようにしている。
「お客様は、ガラスの変化にすぐ気づいてくださいました。昼の時間帯に来られた方は、『ガラスが存在していないみたい』という驚きの感想が聞こえるぐらい、評判が良いです」
また、開口部には障子が設けられており、ディナー開始時は障子を閉じ、外が暗くなりライトアップが華やぐ頃に障子を開ける演出がなされる。「クリアサイト®Ⅱ」の低反射率は、この演出にも変化を与えた。「これまでは、照明の映り込みが気になり、時期によっては外が暗闇になる20時過ぎに開けていました。しかし、『クリアサイト®Ⅱ』によって映り込みが軽減され、障子を開けるタイミングだけでなく、店内の照度をより居心地良い明るさに整えることができました」と志村さん。
低反射ガラスへの変化が、店で過ごす体験価値を高める結果につながったと言えよう。魅せたいものをより美しく見せるという製品の特長は、内装デザインの自由度を広げる可能性も秘めている。店舗だけでなく、設計者にとっても注目すべきガラスだ。



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