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パブリックファニチャーや手すり・フェンスなどの景観材を手掛ける風憩セコロ。公共施設での実績が多く、製品の多くは高い品質基準にかなう耐久性や安全性を備えている。また街灯を中心に、太陽電池を使った屋外製品の展開も進めており、給電が不要となることから、防災公園での採用も多い。
「卓憩」シリーズは、そうした同社のノウハウや特長が込められた製品と言える。太陽電池の電力でスマートフォンなどのワイヤレス充電ができる屋外ベンチだ。展示された6人掛けのピクニックテーブルは2カ所の充電スポットを備える。ポール型の電池パネル（出力80W）で耐風圧の面で有利なため、ポールを支持する基礎が不要。設置場所の自由度が高い。パブリックな空間での充電は潜在需要が高く、また充電方式がコネクタやケーブルに比べ、管理・メンテナンスはワイヤレスになることで圧倒的に軽減される。充電スポットは防水構造だ。
アフターコロナで屋外・半屋外空間の利用促進が期待されるなか、休憩などわずかなニッチの時間で充電をしたいニーズに応えられる。待ち合わせ場所などの、新たな利用動機のきっかけにもなり得るだろう。いわゆるオフグリッドのため、停電・災害時などにも活用できる点も評価され、仙台市やさいたま市では実証実験も始まっている。ベンチも再生材を用いており、環境意識の啓蒙としてアピールも可能だ。