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時代に応じた子供連れへの施設環境づくり/コンビウィズ

2022.04.28 | REPORT

上/ブース全景。子育て世代の集客・リピート増は各商業施設の優先課題だけあり多数の来場者が詰めかけた


コンビウィズが手掛ける、子育て世代をサポートする施設向けの育児関連製品は、生活環境や社会規範のアップデートに伴い日々進化している。今回は、国のバリアフリー設計ガイドライン(高齢者、障碍者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準)の改正に合わせ、バリアフリートイレの体験スペースを展開。有効内法寸法2m角でφ1.8m以上の内接円の回転領域を確保した車いす対応ブースと乳幼児連れ対応ブースを実寸で展示した。多機能トイレがさまざまな人達に利用されるようになり混雑を招いている現状に対し、その機能を分散させ、子供連れや、車椅子ユーザーなど、利用者ごとに必要な機能を設けたトイレブースの設置を促している。こうした最新の法整備への対応やユーザーアンケートなども踏まえ、同社では設計者向けパブリックトイレのガイドブックもアップデート。エンドユーザー、施設管理者、設計者、それぞれの視点を見据え、誰もが使いやすいパブリック環境を提案している。
また、新しい提案として、防災備蓄品としての段ボール製の乳児用コット(簡易ベッド)を展示した。これは災害など緊急時に避難所等で赤ちゃんの居場所を提供するものだ。避難先での安全確保とともに、保護者の負担も軽減できる。折りたたんだ状態から工具なしで組み立てられ、幌やパッドもセットとなっている。自治体や企業が、非常時に備蓄しておくことを想定した製品だ。
さらに、非接触を前提に、直接触れないペーパーシートによる多様な使い方の提案や、乳幼児用買い物カート「エンジェルワゴン」におけるハンドルグリップの抗菌化、といった、施設の衛生的なサービス向上を意識した製品も見られた。

車椅子対応のトイレブースモデル。高齢化社会の進行とともにさらなる需要が見込まれる
車椅子対応のトイレブースモデル。高齢化社会の進行とともにさらなる需要が見込まれる


防災備蓄品としてのダンボール製乳児用コット。組み立て式で保管時は場所を取らず、必要時に即設置できる
防災備蓄品としてのダンボール製乳児用コット。組み立て式で保管時は場所を取らず、必要時に即設置できる

コンビウィズ

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