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【PR】人の感覚に寄り添い、空間デザインの可能性を拡張するUltrasuede®/東レ

2022.03.28 | INTERVIEW

左からMOMENTの平綿久晃氏、渡部智宏氏、東レの八木伸一氏。東京・神田の東レ・ウルトラスエード・マーケティング社内ショールームにて取材が行われた



Ultrasuede®×MOMENT

商業空間において、人の感覚に訴えかけ、特別な体験を生む素材として、東レが開発した「Ultrasuede®」が注目されている。数々の建築や商業施設のデザインを手掛けているデザインオフィス、モーメントの平綿久晃氏と渡部智宏氏に、空間づくりにおける同製品の持つ可能性について語ってもらった。

革の代替品を超えた人の感覚に訴える存在感

さまざまなデジタル技術の進展や社会の変化と共に、商業店舗においては、リアルな場の体験価値を生み出す空間デザインの存在意義が見つめ直されている。特に、人が触れるイスやテーブルといった家具、商品を引き立てる什器では、手触りや色合いなどマテリアルとしての魅力を持った仕上げを重視する設計者も多い。東レが開発した「Ultrasuede®」は、そういった素材の上質感を追求しながら、耐久性や環境性能を実現したスエード調人工皮革だ。東レウルトラスエード事業部の八木伸一氏は「当初は、主に衣料の分野に向けて、世界で初めてのスエードの代替素材として開発された素材で、技術革新や用途開拓を行い素材のバリエーションを広げ、進化してきました」と話す。


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同製品のコンセプトは「Beautiful Possibilities(美しき可能性)」。家具の張り地や、他の素材と組み合わせることで、商品や空間に付加価値をもたらす存在を目指して開発されている。素材の表面は、極細のポリエステル繊維により、人工皮革とは思えないほどの上質な毛羽立ち感や手触りが表現されている。MOMENTの平綿久晃氏は、「私たちは空間の仕上げに用いる素材に対して、素材そのものの見た目だけでなく、その空間を訪れた人の気持ち、触れた時に感じることといった“感情”に重きを置いて選んでいます。この素材は単なる革の代替品を超えた、人の感覚に訴えかけてくる存在感を持っていますね」と語る。


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平綿氏と渡部智宏氏が主宰するMOMENTのプロジェクトでは、ジュエリーショップのショーケースに採用した事例がある。そこではジュエリーが置かれる什器の天板に張られた「Ultrasuede®」が、商品の特別感を引き立てている。「一般的な合成繊維が持つ安っぽい印象はなく、プロジェクトに用いる際に、気がつけば天然革のように丁寧に扱っていたのを覚えています。ただ実際には耐久性やメンテナンス性が高いということを知り、さまざまな使い方のアイデアが触発されます」と渡部氏。「Ultrasuede®」は、さまざまな耐久テストを経ており、摩擦や引張強力などへの強度もある。また、光による色あせのしにくさ、拭き取りによるメンテナンス性も高い。
「革よりも軽く、均質な性能と上質感があり、断ち切りや後加工が容易なため、素材のロスが少ないのも特徴です。加えて、Ultrasuede®のラインアップの中には原材料の一部に植物由来の原料やリサイクルPETを用いるなど、環境に配慮した原材料を使用しているタイプもあり、建築業界におけるサスティナビリティーの視点でも大きなメリットがあります。製造は全て日本国内の工場で行っています」(八木氏)

空間のアイデアを拡張する「Ultrasuede®nu」

MOMENTが手掛けた「西武池袋本店ジュエリーサロン」。ショーケース内、ジュエリーを設置する地板に「Ultrasuede®」が採用された
MOMENTが手掛けた「西武池袋本店ジュエリーサロン」。ショーケース内、ジュエリーを設置する地板に「Ultrasuede®」が採用された


また、東レでは「Ultrasuede®」に加え、銀面調人工皮革の「Ultrasuede® nu」もラインアップ。空間のテーマに合わせ、多様な表現が可能だ。
「店舗空間のテーマを伝えるために素材を使った表現は重要です。しかし、ただ色を挿し込めば良いわけではなく、色が施された下地の仕上げやプロダクトの表面の質感、光を受けた時の見え方の変化も人の眼は感じ取ります。光を柔らかく受け止めるような「Ultrasuede® nu」の素材感は、その空間を訪れた人の気持ちをワンテンポ緩めて、落ち着かせてくれるような印象を持っていると感じます」と平綿氏。「Ultrasuede® nu」の表面に施されたコーティングは、全面を均等に仕上げるのではなく、部分ごとに絶妙に異なる表情が生まれるように施され、より天然素材のような質感を生み出している。また、加工のし易さから、多様な形状の什器や造作に採り入れることができるため、空間づくりにおける活用の幅は広い。近年、空間デザイナーの職能が求められているオフィスの設計でも、力を発揮するのではないかと2人は語る。人が触れるイスやソファの張り地、デスクまわりの仕上げの他、リモート会議用ブースを始めとする狭小空間において「Ultrasuede® nu」の落ち着いた光沢感が上質さと居心地の良さを生み出し、リアルなオフィスに行く意味や仕事へのモチベーションを高めることにもつながるのではないだろうか。
「Ultrasuede® nu」は、0.6㎜厚タイプに加え、より耐久性の高い1㎜厚タイプも開発。本革の代替素材として注目を集めるなど、活用の場面をより広げている。同素材は、ドリームベッド㈱が展開するソファやベッドに採用されている。サスティナビリティーやエシカルへの考え方が社会的に求められる中、ドリームベッド㈱では本革に変わる素材を探していたが、質感などの問題で高額商品への採用がなかなかできなかった。そんな中、東レが提案する「Ultrasuede® nu」は、高級皮革の持つ銀面の表現が実現されており、展開しているベッド、ソファのコンセプトに合致し、採用に至った。


ligne rosetのソファ「ROSET Togo」(撮影/Fumio Araki)
ligne rosetのソファ「ROSET Togo」(撮影/Fumio Araki)


WATER WORLDのウォーターベッド「MORNING FLOWER 6」
WATER WORLDのウォーターベッド「MORNING FLOWER 6」


Sertaのベッドフレーム「NEW YORK 550」
Sertaのベッドフレーム「NEW YORK 550」


「『この素材はこう使うものだ』と考えが凝り固まってしまうと、空間デザインも進化していきません。『Ultrasuede® nu』は、革ではMOMENTが手掛けた「西武池袋本店ジュエリーサロン」。ショーケース内、ジュエリーを設置する地板に「Ultrasuede®」が採用されたできなかった表現や、使えなかった場所での仕上げ、また空間への新しい取り込み方のアイデアを拡張してくれる素材だと思います」と渡部氏。また平綿氏は、「デザイナーは世の中において、挑戦的な空間づくりを最初に手掛ける存在であり、その背中を押してくれる素材として、今後も注目していきたいですね」と語る。商業空間の価値が改めて問われている今、「Ultrasuede® nu」が多様なシーンにおいて、新しい空間デザインの可能性を生み出していくに違いない。

MOMENTInc.
平綿久晃氏と渡部智宏氏が主宰するデザインオフィス。グラフィック、パッケージ、ブランディング、プロダクト、インテリア、建築まで多岐にわたりデザインワークを展開している。

平綿久晃氏
平綿久晃氏

渡部智宏氏
渡部智宏氏


問い合わせ
東レ㈱ ウルトラスエード事業部
東京本社 TEL 03-3245-5401
大阪本社 TEL 06-7688-3373
https://www.ultrasuede.jp/

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