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イトーキ/多様な場所で選ばれるワーキングチェアを目指す「vertebra03」

2021.10.04 | INFORMATION

イトーキ東京ショールームに並ぶ「vertebra03」。オフィスユースだけでなく、オフィス以外の場にも合うようにデザインされている。取材時にも同製品に興味を持った来場者がいた


働くための空間や環境をトータルにサポートするイトーキでは、人が仕事の内容によって自律的に時間や場所などを選べるようなABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)と呼ぶワークスタイル戦略を標榜しつつ、製品やソリューションを展開している。



2019年11月に発売された「vertebra03(バーテブラゼロサン)」は、そうしたより自由で多様な人の働き方に対応した新時代のワーキングチェアだ。バーテブラは1981年に発売された同社のヒットプロダクトで、当時では珍しかった可動機構を採用したエルゴノミクスデザインチェアの先駆的存在。「vertebra03」は、デザイナーとして柴田文江氏を招き、かつての名機のリデザインに挑んだ。



ホームチェアのようなカジュアルで軽快な佇まいでありながら、人の体にフィットする可動機構をさらに進化、洗練させた。前方へ最大30㎜スライドする座と最大10度たわむ3次元成形の座面、ロッキングする背や右肘先端のダイヤルで動く上下機構など多彩だ。特にそれらの存在を感じさせないデザインの処理は、インダストリアルデザインの実績に富む柴田氏の知見も生かされているという。



ラインアップは、背・座・肘が共通で、3タイプの脚(キャスター付きの5本脚、スチール4本脚、木4本脚)が基本。ボディの色が4色(木は2色)で、ファブリックはスタンダードが2種14色に「Knoll Textiles」が2種14色の計28色とワーキングチェアでは異例ともいえる豊富な張り地展開だ。ブラウンやグリーンといったサテン調の粉体塗装や、ステッチを見せたファブリックなど、そのデザイン性がバリエーション構成にもよく表れている。



脚部3種、ボディ4色、張り地28色のバリエーションから選択可能
脚部3種、ボディ4色、張り地28色のバリエーションから選択可能


ネット販売を中心に一般消費者からの需要も多く、コワーキングオフィスやコミュニケーションスペースなど、目指していた多彩な場所での採用が進んでいる。オフィスでも家でも働くというスタイルがコロナ禍で加速し、ハイブリッドなワークスタイルに応じるため、価値観をそれぞれに横断させて、イトーキではより人間中心なプロダクトのあり方を提案していくという。



右肘の先端にさりげなく座面高さ調整の操作部を設けるなど、多彩な機構を備えながらもその存在感を感じさせないため、ホームユースにも違和感なくなじむ
右肘の先端にさりげなく座面高さ調整の操作部を設けるなど、多彩な機構を備えながらもその存在感を感じさせないため、ホームユースにも違和感なくなじむ

イトーキ

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