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水の力で空間の空気を清浄する

2021.09.13 | INFORMATION

業務用加湿空気清浄機「ピュアウォッシャー」は、ラウンジやオフィスエントランスなど、人の出入りが多い場所や集いを生む場所の空気質を高めてくれる


一般には農業機械のトップメーカーで知られるクボタ。「水」「食料」「環境」を相関するテーマとして掲げ、農業・建設機械、水関連事業(水道管・水処理インフラなど)をグローバルに展開している。



70年代からビル・工場などの空調機も手掛けており、特に半導体工場や塗装工場などクリーンルームの特殊な空調技術に秀でる。そのノウハウ、蓄積が生かされたのが、業務用加湿空気清浄機「ピュアウォッシャー」となる。クリーンルームで使われるエアワッシャの技術を搭載し、取り込んだ空気を水で洗浄するとともに加湿する。

臭いの元になる水溶性のガス成分も除去できる。いわゆる噴霧・ミスト式とは全く異なるものだ。さらに独自となるのは、次亜塩素酸を含んだ微酸性電解水で洗浄すること。内部に次亜塩素酸水を生成する機構を備えており、ユーザーが清掃や除菌で使用するために、必要量を取り出すことも可能だ。



生成される電解水は、塩素濃度10~30ppmと低く、pH値は5.0~6.5(水道水の水質基準はpH5.8~8.6)で、人体への影響が非常に少なく高い安全性を持つ。にもかかわらず、漂白剤などに使われる次亜塩素酸ナトリウムよりも高い除菌力を有している。



生成される微酸性電解水は必要量取り出して、清掃や除菌に使える。薬液・水道・電気代を含めて、1リットルあたり2円のコストだ
生成される微酸性電解水は必要量取り出して、清掃や除菌に使える。薬液・水道・電気代を含めて、1リットルあたり2円のコストだ


生成後は時間とともに除菌効果が下がるが、ピュアウォッシャーでは必要な分だけ常に電気分解で生成する。給排水の工事は必須となるが、設置後はユーザーフレンドリーな点も特徴だ。筐体前面のタッチパネルで設定・操作が可能で、電解水の取り出しも自動でノズルが出てくる。



基本、自動運転で、内部のクリーン機能も有しているため、水やフィルターの扱い、清掃などに使用現場で煩わされることも少なく、定期メンテナンスは半年に1回だけだ。



約200㎡の大空間の空気清浄を1台でカバーできる。加湿力も高く、オールシーズンで使える
約200㎡の大空間の空気清浄を1台でカバーできる。加湿力も高く、オールシーズンで使える


2016年の発売以後、継続的なアップデートで性能の洗練・安定化が図られている。介護施設などを中心におよそ1500台の出荷実績を持つ。2021年7月からは5色のカラーバリエーション(有料オプション)も展開。今後はオフィスやホテルロビーなどをはじめとする多様な空間での使用が期待される。

クボタ

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