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造形で見せる癒やしと遊びを感じさせる新ブランド/大洋工芸

2021.04.05 | INFORMATION

大洋工芸では、1960年にマネキンの製造で創業、以後アパレルや流通関連の什器製造を中心に、売り場づくりや店舗デザインに広く携わってきた。また、マネキン製造によって培われた技術を応用発展させ、イベントや展示で用いられるFRP・樹脂造形のノウハウにも秀でている。



2021年3月に発売開始となった、同社のニューブランド「GIOCOSO(ジョコーゾ)」。“ガーデン・ラプソディー”をコンセプトにうたい、遊び心と癒しをテーマにした。前述の高い造形技術を生かしつつ、家具や照明としての機能を持たせ、オフィスや店舗などの空間に新しい庭の景色をつくり出すものだ。実際の岩や石から型取りした質感やフォルムを、軽量で丈夫な樹脂で再現し、ベンチやプランター、フロアランプなどに転化。廃棄時などの処分に配慮し、ガラス繊維のFRPではなく麻の繊維を用いた。



デザインや石の選定といった、世界観や意匠づくりにおいて、国際的にも活躍するランドスケープデザイナー・Enzo氏が参画。ブランドのオリジナリティーや差別化に大きく寄与している。



「UTUWA(器)」「AKARI (灯)」「KATACHI(形)」という三つのカテゴリーに分けられる。UTUWAは、プランターとして、グリーンと併用することで、気軽に庭の世界を取り入れる。「G-003b-U」(写真1)は、アコヤ(アセチル化処理し耐腐性能を高めた木材)を座に用いており、ベンチとしても使用可能。「G-002-U」(写真2)は存在感のある景石に遊び心を持たせた。



器 UTUWAシリーズ「G-002-U」。ランドスケープデザイナー・Enzo氏が見立てた石を、大洋工芸の復元技術により強化プラスチック製の器として再現。小さな庭をオフィスに取り入れられる。サイズ:w1100×d650×h280㎜、重量:18㎏
器 UTUWAシリーズ「G-002-U」。ランドスケープデザイナー・Enzo氏が見立てた石を、大洋工芸の復元技術により強化プラスチック製の器として再現。小さな庭をオフィスに取り入れられる。サイズ:w1100×d650×h280㎜、重量:18㎏


灯 AKARIシリーズ「G-007b-A」。天井の高い空間を広く使う現代の生活スタイルにあった照明器具。自然石の石肌を復元することで柔らかく繊細な明かりを灯す。サイズ:w1800×d150×h150㎜、重量:5㎏
灯 AKARIシリーズ「G-007b-A」。天井の高い空間を広く使う現代の生活スタイルにあった照明器具。自然石の石肌を復元することで柔らかく繊細な明かりを灯す。サイズ:w1800×d150×h150㎜、重量:5㎏


AKARIには石の形のフロアランプや、質感を生かしたペンダント照明「G-007a-A/G-007b-A」(写真3)など。さらに、KATACHIでは、溶岩石を元にした景石や曲線状の寝そべりベンチ、ディスプレイ用の壁面パネルなど、多彩なラインアップとなる。製品はいずれも屋内外で使用できる(ペンダントのみ除く)。石の造形部は月面の石をイメージした白い塗装で、よりイマジネーションを誘う。



グリーンや自然の要素をデザインとして、より身近な空間に取り込む試みは、コロナ禍にあって、より人と空間を癒やすトレンドとしても定着しそうだ。



器 UTUWAシリーズ「G-003b-U」。自然にソーシャルディスタンスを保ち、グリーンと人との共存ができるベンチ。座面は耐候性の高いアコヤ材を使用。自然素材ならではの温もりや心地良さを屋内外で長く楽しめる。サイズ:w1320×d395×h425㎜、重量:23㎏
器 UTUWAシリーズ「G-003b-U」。自然にソーシャルディスタンスを保ち、グリーンと人との共存ができるベンチ。座面は耐候性の高いアコヤ材を使用。自然素材ならではの温もりや心地良さを屋内外で長く楽しめる。サイズ:w1320×d395×h425㎜、重量:23㎏

大洋工芸

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