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簡易スピード施工を可能にした自立型オーニング

2020.07.06 | INFORMATION

タカノは、1941年に創業したばね製造から、ものづくり技術を応用発展し、多角化事業を進めるメーカー。エクステリア事業は1982年から参入、2003年からは自社ブランドで販路を広げてきた。特にオーニング関連製品では国内屈指のアイテム数を揃え、独自の地位を築いている。



「リパーロ」はパーゴラ状の自立型オーニングで、スライド開閉式のキャンバス地シェードを備えたもの。最大の特徴は、従来埋め込みやアンカー固定が必須だった柱の基礎を据え置き式としたことだ。独自成形したコンクリートブロック(1段あたり10 kg )のウェイトを重ねるだけのため、床側への負担が少なく、大掛かりな工事も不要。圧倒的に短工期となり、移設や撤去も簡易になった。業界で唯一、ウェイト式をカタログアイテムにし、長期間の設置でも従来のものから性能品質上、まったく劣らない。



サイズは高さが2.7mで、間口(4mと5m)と奥行(2mと3m)を組み合わせる。連棟も可能だ。また、アルミのフレームはネジの露出を抑え、ブロックも意匠性を持たせ、商業空間にも馴染みやすくした。2013年のグッドデザイン賞も受賞している。



スピーディーな設置と解体が可能な「リパーロ Eタイプ」。作業員2名の場合、組み立ては約60分、解体は約30分で完了する
スピーディーな設置と解体が可能な「リパーロ Eタイプ」。作業員2名の場合、組み立ては約60分、解体は約30分で完了する


レストランやホテルなどの商業施設に留まらず、教育施設や公共空間など多様な納入が進んでいる。さらに2019 年夏に登場した「リパーロ Eタイプ」は、ディテールや調整機構などを最適化し、より簡易な設置を可能とした。組み立て60分、解体30 分をうたう。1日あたりで6~7台の施工もできる。基本サイズは3m×3m、高さ2.5mで、イベントなどテンポラリーな設置では特に有用だ。



2020年春に完成したばかりの東京・有明の大型商業施設でも36台が採用された。新型コロナウイルス感染防止の観点から、商業施設も含め、通気の良い屋外・半屋外空間の速やかな活用が待たれる。リパーロは、フレームもブロックも押出成形で多量ロットの受注にも対応できる。スピード感を持って発注から設置までつなげられ、大きな利点となるはずだ。



夏期イベント向けに仮設されたデッキの上に設置された「リパーロ」。勾配タイプのキャンバス採用で、日除け、雨よけとして使用されている
夏期イベント向けに仮設されたデッキの上に設置された「リパーロ」。勾配タイプのキャンバス採用で、日除け、雨よけとして使用されている

タカノ

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