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ファーストキワ・プランニングは、「紅虎餃子房」や「梅梅」といった中国料理を始め、和食、イタリアン、ダイナー、ホテル、旅館、物販など300以上ものブランドを展開する際コーポレーションのインハウスデザイナーとして1998年に創業。以来、数多ある際コーポレーションのすべての店舗デザインを手掛け続けてきた。その成り立ち故、同社には他の設計事務所には見られない特長がある。

たとえ同ブランドでも、同じデザインフォーマットに乗っ取った空間は二つとして存在せず、また、時間とともに消費されるデザインではなく、永く愛される本物感や現地感を重視。壁画や家具、什器などの製作を担当するグループ会社との協働や、独自ルートで仕入れた世界各地の家具や照明器具、インテリア装飾品などを用いて、現地で偶然見つけた店かのような空間構築を常としている。

さらに特筆すべきなのは、ビジネスへと深くコミットしていくデザイン姿勢だろう。設計者も売り上げの推移を把握できる立場にいるため、自分のデザインに対する客の反応を肌で感じられるだけでなく、店の業績が落ちれば、売れるデザインへとアップデートしていくことも仕事の領域となる。

近年、その実績は高く評価され、地方自治体とのコラボレーションによる宿泊施設「五島列島リゾートホテル　マルゲリータ」（長崎・五島列島）、「富士屋旅館」（神奈川・湯河原）など、際コーポレーション以外の案件も増え、今では全体の約3割を占めるまでになってきているという。現在、同社では、この流れをさらに加速させるべく、空間デザイナーを募集している。

まずはものづくりに対して情熱を持った人。プラスαとして、例えば和テイストでも江戸の粋と京都の雅は違い、また時代によっても変わってきます。業態の種類が多いので、世界各国の歴史や文化に興味があり、なおかつ新しい感覚を持ちチャレンジ精神を忘れないそんな人に来てもらえると嬉しく思います」（取締役、若林大輔氏さん）