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テキスタイルメーカーが提供するカスタマイズ可能な吸音パネル

2019.11.18 | INFORMATION

1968年にデンマークで創業したKvadratは、北欧デザインをルーツとしつつ、さまざまな分野のデザイナーと最高品質のテキスタイルを生み出していることで知られ、世界の著名家具メーカーの張り地としても使われている。オーディオ関係者からは、BANG&OLUFSENやVifaといった一流オーディオメーカーのスピーカーの張り地に用いられていることで知られ、音にこだわりのあるテキスタイルメーカーとして認知されている。



同社はオーディオメーカーに張り地を提供するだけではなく、吸音パネル「Soft Cells」や吸音カーテン「Acoustic Curtain」など、音響製品をラインアップしている。


「Soft Cells」は壁面及び天井の両方に取り付け可能な吸音パネル。サイズや形状、カラーはカスタマイズ可能で、張り地にはKvadratのテキスタイルを使用している。テキスタイルの色は約475色の豊富なバリエーションから選択可能だ。



デンマークのKvadrat本社のミーティングルームの壁面に設置している「Soft Cells」。家具やインテリアに合わせて、パネルのデザインやファブリックの種類を選択。テキスタイルメーカーならではのデザイン性にこだわった空間づくりを行なっている
デンマークのKvadrat本社のミーティングルームの壁面に設置している「Soft Cells」。家具やインテリアに合わせて、パネルのデザインやファブリックの種類を選択。テキスタイルメーカーならではのデザイン性にこだわった空間づくりを行なっている


吸音材には40㎜のグラスウールを使用。ウール系の素材にありがちな高域しか効果を発揮しないということはなく、幅広い帯域で吸音効果を発揮できる。表面にはKvadratの生地を張り込み、背面に壁や天井に設置するためのアルミ製のフレームが仕込まれている。


バリエーションは、吸音特性に応じて4種類がラインアップ。



2018年にドイツ・ケルンで開催された世界最大規模のオフィス設備・家具の見本市、「ORGATEC」での展示ブース。「Soft Cells」のパネルに張るテキスタイルは、カラーバリエーション豊かなKvadrat社のテキスタイルから選択
2018年にドイツ・ケルンで開催された世界最大規模のオフィス設備・家具の見本市、「ORGATEC」での展示ブース。「Soft Cells」のパネルに張るテキスタイルは、カラーバリエーション豊かなKvadrat社のテキスタイルから選択


「Soft Cells Standard」は200~4000Hzの広い帯域で効果を発揮できるタイプであり、特に天吊タイプは250~4000Hzという低域から高域までをほぼフラットに吸音する。


「Soft Cells Broadline」は平均吸音率が0.9~0.95と非常に吸音効果が高いタイプ。しかも高い吸音率が250~4000Hzでほとんど変わらずフラットなため、残響や騒音が発生する空間に最適である。



「Soft Cells Broadline」の構造は、表面にテキスタイル、その裏側に高圧縮の吸音材の層があり、裏にアルミ製フレームとなっている。不燃認可取得済
「Soft Cells Broadline」の構造は、表面にテキスタイル、その裏側に高圧縮の吸音材の層があり、裏にアルミ製フレームとなっている。不燃認可取得済


「Soft Cells Lowtone」は張り地の後ろにガラス製の特殊なテキスタイル膜があり、低域に高い吸音効果を発揮する。吸音材が苦手といわれる125~500Hzの低域に効果を発揮できるので、他の「Soft Cells」と組み合わせて、低域から高域までフラットに吸音したり、低周波を発生させる音源の吸音に適している。


「Soft Cells Reflective」はテキスタイルの背面に反射板を搭載。吸音材ではなく拡散材として使用できるので、音の響きを豊かにしたい場所=音楽ホール、カンファレンスルームのスピーカー近くなどに設置すると効果的だ。


この高い吸音特性に加えて、特筆したいのが設置場所に合わせた形状のカスタマイズである。デザイナーが要求するアールを描いた曲線や立体、あるいは球形など、幅広いフォーマットに対応。


また、設備に合わせたカスタマイズも可能であり、スプリンクラーや換気用ファン、ドアノブ、各種コンセントなどに合わせて、吸音性能を損なうことなくデザインすることができる。


そのため、例えば天吊タイプには埋め込みタイプのスピーカーなどを設置して、静寂な中で小さな音量でも明瞭に聴こえるBGM環境が実現可能。設置環境によって吸音効果が異なる場合はあるが、こうした今までにない使用用途が提案できるのも「Soft Cells」の特長だ。


設置方法は専用マグネットを利用したシンプルなもので、簡単な施工と付け替えを可能にしている。同社の「Acoustic Curtain」は、従来のカーテンと同じ美しさを保ちながらも、中高域の吸音に効果を発揮する。音を乱反射するガラスの前に設置するだけで窓からの残響時間を軽減する。



「Acoustic Curtain」は、従来のカーテンのように光のコントロールだけでなく、音のコントロールも可能な画期的なカーテンである
「Acoustic Curtain」は、従来のカーテンのように光のコントロールだけでなく、音のコントロールも可能な画期的なカーテンである


「Drops Acoustic」と「Melu Acoustic」の2種類をラインアップし、それぞれ10色ずつ用意している。どちらも吸音効果があるだけでなく、採光性にも優れている。「Melu Acoustic」の方が吸音性能は高く、平均吸音率は平らな状態で0.5、折りたたんだ状態で0.8である。吸音特性は両者とも500~4000Hzの中高域に高い効果を発揮する。



ノルウェーの水中レストラン「Under」。126枚の「Soft Cells Broadline」と11枚の「Soft Cells 」のフリーフォームパネルを設置
ノルウェーの水中レストラン「Under」。126枚の「Soft Cells Broadline」と11枚の「Soft Cells 」のフリーフォームパネルを設置

Kvadrat

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