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「セブンルクス」デザインコンペ2019

2019.11.05 | INFORMATION

LEDサインやLEDチャンネル文字、LED導光板、切り文字などの製品開発・製作を行う発研セイコー。同社の製品「セブンルクス」を活用したデザインコンペが開催され、9月中旬に審査と各賞の選出が行われた。(写真の左から塩田健一、家所氏、川上氏、久永氏)

サインの枠を越えた3Dの光の提案

セブンルクスは、3D加工されたアクリル樹脂とLED光源を組み合わせた、立体的かつ全体の美しい発光が魅力の製品。アクリル樹脂の加工やLEDの色の使い分けにより、多彩な表情を見せ、サインを始めさまざまな場所で活用できる可能性がある。コンペでは、「LEDサインの枠組みにとらわれることなく、新しい時代を予感させるようなものや、古き良き伝統を彷彿させるようなもの」をテーマに作品を募集。審査員として、アートからデザインまで国内外のさまざまな分野で活躍する川上シュン氏(artless Inc.)、建築家として国内外のアワードを受賞するなど高い評価を得ている家所亮二氏(家所亮二建築設計事務所)、雑誌「月刊商店建築」の編集長・塩田健一、発研セイコー代表取締役の久永満勝氏が審査に臨んだ。

グランプリに選出された「ハンドルクス」(D:井上恵一/PandA)は、光源を兼ねたレバーハンドルの提案。ハンドル自体が光源として建具の周りを照らすとともに、空間のアクセントとなることを企図している。選評では「私は空間の照明を考える上で、全体の光と同時に、ワンポイントの光も大事にしている。この提案はワンポイントで、空間の印象を形づくることができ、アクリルの形状やLEDの色の変化でさらなるバリエーションを生み出せる」(川上氏)、「レバーハンドルは必ず見る、触る部分。これはサインやタッチセンサーといった機能を付加させても成立するだろうし、提案以上の可能性を感じる」(家所氏)といった意見が聞かれた。

最優秀賞:「ハンドルクス」
井上恵一/PandA

ハンドル全体を発光させ、建具としてだけでなくサインや意匠として活用できる提案。 さまざまな形に加工できるアクリルの特徴を生かした、新しい光の使い方として評価された。
ハンドル全体を発光させ、建具としてだけでなくサインや意匠として活用できる提案。さまざまな形に加工できるアクリルの特徴を生かした、新しい光の使い方として評価された。


この他にも、立体感を生かしたピクトサインや、空間全体を覆う光のマテリアルとしての提案など、優秀賞3点、審査員特別賞2点が選出された。

優秀賞:「3D-ピクト」
吉田 宏/トーアフォートPLUS事業部 

視認性を高め、利用者のストレスを軽減することを目的とした化粧室のサイン提案。ピクトグラムを立体にすることで、壁付けと突き出しの両方の機能を兼ねた発光サインとなる。
視認性を高め、利用者のストレスを軽減することを目的とした化粧室のサイン提案。ピクトグラムを立体にすることで、壁付けと突き出しの両方の機能を兼ねた発光サインとなる。

優秀賞:「額が光る」
長澤秀彦/青い山 

アートやサインなどの額縁にセブンクルスを活用する提案。面発光するコルトンと組み合わせたディスプレイやミラーと組み合わせることでパウダールームなどでも展開できる。
アートやサインなどの額縁にセブンクルスを活用する提案。面発光するコルトンと組み合わせたディスプレイやミラーと組み合わせることでパウダールームなどでも展開できる。

優秀賞:「セブンルクス マルチプル」
佐藤 舞/環境計画研究所 

三角形の立体的なユニットの組み合わせにより、LEDの多彩な光で空間を構築する提案。各ユニットを簡単な機構で組み合わせることができるジョイントパーツとともに、仮設空間などでも活用を想定している。
三角形の立体的なユニットの組み合わせにより、LEDの多彩な光で空間を構築する提案。各ユニットを簡単な機構で組み合わせることができるジョイントパーツとともに、仮設空間などでも活用を想定している。

《審査員特別賞》:「Seven Lux Mirror」
横田 晋平/B&W TOKYO

セブンルクスの特徴であるアクリルの切削技術を活かした照明付きミラー。LED照明によってのぞき込む人に当てる機能と、額縁部分には特殊形状や彫り込み加工を加えることで意匠性を持ち合わせる。
セブンルクスの特徴であるアクリルの切削技術を活かした照明付きミラー。LED照明によってのぞき込む人に当てる機能と、額縁部分には特殊形状や彫り込み加工を加えることで意匠性を持ち合わせる。

《審査員特別賞》:「KAWARA」
片山 諒/RYO KATAYAMA Design studio

日本家屋の瓦をセブンルクスで形づくる提案。日本らしい瓦の有機的な波を表現しながら、夜には照明として機能する。街における温かみのある公共の照明としての役割も果たす。
日本家屋の瓦をセブンルクスで形づくる提案。日本らしい瓦の有機的な波を表現しながら、夜には照明として機能する。街における温かみのある公共の照明としての役割も果たす。


久永氏は、「デザインが多様化し、IoTやAI化が進む中で、リアルな空間体験の価値が見直されている。セブンルクスがサインの枠を越え、さまざまな空間で活用できる可能性を示すような作品が多かった」と語った。


セブンルクス アクリル樹脂の3D加工により、立体的なボリュームある光をつくることができるLEDサイン製品。発光面に細かな段差が施され、先端部分にLED光源からの光を集約することで、シャープで鮮やかな発光を可能にする。アクリル樹脂部分の加工は特注可能で、前面に盛り上げるだけでなく、彫り込みもできる。
セブンルクス アクリル樹脂の3D加工により、立体的なボリュームある光をつくることができるLEDサイン製品。発光面に細かな段差が施され、先端部分にLED光源からの光を集約することで、シャープで鮮やかな発光を可能にする。アクリル樹脂部分の加工は特注可能で、前面に盛り上げるだけでなく、彫り込みもできる。



募集期間/2019年6月1日〜8月31日
審査員/川上シュン(artless Inc.)、家所亮二(家所亮二建築設計事務所)、塩田健一(月刊商店建築 編集長)、久永満勝(発研セイコー 代表取締役)※敬称略
主催/発研セイコー
協賛/商店建築社

問い合わせ/発研セイコー

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