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意匠性を高めた
無垢材フローリング

2019.09.09 | INFORMATION

ニッシンイクスは、プラント開発などを手掛ける日進工業の建材事業部としてスタート。ガーデンファニチャーやブリックタイルなど屋外向けの部材を販売していた。2000年よりニッシンイクスとして独立し、オーストラリア桧を始めとした輸入の無垢材フローリングの取り扱いを始める。当時無垢の床材はコストや使いにくさの部分で敬遠されがちだったが、建材事業を展開する上で、あえてチャレンジする立場で臨んだ。直輸入・直販によるマージンコストの低減や樹種・材の選定などにより、全体的なコストパフォーマンスを高め、無垢材フローリング供給において、一定の位置をつかんでいる。



木質系内装用不燃ボード「REALPANEL」。不燃材内装制限のある場所でも使用でき、無垢のフローリングと合わすことで、床から壁、天井に木質の一体感を持たすことが可能(写真は発売当時の広告)
木質系内装用不燃ボード「REALPANEL」。不燃材内装制限のある場所でも使用でき、無垢のフローリングと合わすことで、床から壁、天井に木質の一体感を持たすことが可能(写真は発売当時の広告)


樹種のバリエーションの多さは同社のセールスポイントであり、住宅向けでは非常に強みになっている。一方、店舗・商業施設を始めとした非住宅向けでは、いわゆるビンテージ加工、古材風の処理を施したラインアップが市場からは高い支持を得ている。実物の古材は、コスト高や品質のバラツキなどから、商業施設での採用が難しい面もある。寸法安定性を保ちながら、塗装などの処理で意匠性を高めた製品の開発では、先駆的に進めてきたという自負が同社にはあり、10年以上前より実際に用途やジャンルを問わず、さまざまな施設で採用され評価を得ている。また、表面処理だけでなく、パーケットやヘリンボーンなど、貼り方の組み合わせやデザインでオリジナル性を持たせているのも同社の特長だ。



ベルギー製の自然オイル塗料「ルビオモノコート」全51色のカラーサンプルの展示コーナー(南青山ショールーム)。「ルビオモノコート」は一回塗りで木材の着色と保護が可能
ベルギー製の自然オイル塗料「ルビオモノコート」全51色のカラーサンプルの展示コーナー(南青山ショールーム)。「ルビオモノコート」は一回塗りで木材の着色と保護が可能


木材への意匠・デザインによる付加価値は、フローリングだけでなく、不燃壁パネル材(写真2「REAL PANEL」他)でも展開されている。柾目のような綺麗な面材が好まれていた壁面パネルにおいて、あえて節や木目の強いものや、ラフでラスティックな雰囲気を製品化し、新しい価値として定着させてきた。



2015年7月には、東京・青山にショールームがオープンし、提案の幅も広がった。会社として20年期を迎え、今後もフローリング材を始めとする建材の新しい付加価値を生み出す新製品を発表していく予定だ。また、機能性の部分での開発も、他分野企業とのコラボレーションを含め進めていくという。



2015年にオープンした「南青山ショールーム」(東京都港区南青山3-4-6 AOYAMA346 201)。フローリングや壁材をパネル化することで、実際の空間をイメージしやすい「可動式大型パネル」を設置している
2015年にオープンした「南青山ショールーム」(東京都港区南青山3-4-6 AOYAMA346 201)。フローリングや壁材をパネル化することで、実際の空間をイメージしやすい「可動式大型パネル」を設置している

ニッシンイクス

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