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LEDフルカラーライティングの先駆者

2019.08.19 | INFORMATION

カラーキネティクスという名前は、1997年に米国・ボストンで生まれたベンチャー企業のものだ。光の三原色がLEDで作り出せるようになって、フルカラーライティングをプログラム制御するという、現在では当たり前の技術を開発し、製品化した文字通りのパイオニアである。カラーキネティクス・ジャパンは、その製品の取り扱いを目的に2001年に東京で設立された。米・カラーキネティクス社の創設者が日本の技術に強いリスペクトを持っていたこともあり、カラーキネティクス(ブランド名)を冠した社名は世界でも独自の位置付けだ。



同2017年2月号広告。水戸芸術館での採用例。街のシンボルとなる建造物は毎晩輝き続けることで地域の人に安心感をもたらす
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設立当時、LED照明自体が認知されておらず、カラーライティングもネオン照明やコルトン看板のような評価で、加えてプログラム制御もどのように建築や空間に生かすかが、ほぼ認識されていなかった。まったく新しい技術に建築家やデザイナーを始め、照明の専門家でさえ懐疑的だった時代だ。そうした環境の中、同社は技術の普及と啓蒙に努め、商業施設などを中心に実績を積み上げてきた。建築のライトアップや演出照明を手掛かりに、幅は広がり、大規模なアートやタワー、橋といった公共物でも採用されるようになっている。同社の道程はそのままLEDカラーライティングの歴史と発展に重ねられる。



新製品「カラーリーチ エリート」は、大規模な照明演出を実現する
新製品「カラーリーチ エリート」は、大規模な照明演出を実現する


LEDの普及に伴って、カラーライティング自体も洗練され、アミューズメントのような非日常性の演出から、より日常的で自然な制御、あるいは演出可能な標準設備として備えるようなケースも増えた。現在は、カラーキネティクス社の製品販売に留まらず、先駆者として顧客からのフィードバックや多彩な経験を元に、照明を中心として、音響や映像、噴水などを含めた総合的な環境演出のコンサルティングも積極的に手掛ける。



自然光はもちろん人工光も建築にとって重要な要素で、記憶に残る空間とは光が切り取った光景とも言える。停電時の心の頼りなさはその裏返しだ。設備の一つでありながら、そうした人の感情や精神の拠り所ともなる照明。新しい光のありようをカラーキネティクス・ジャパンでは今後もサポートしていく。



「商店建築」2016年2月号広告。富山駅での採用例。公共空間などの日常の場においても、時の流れをそれとなく伝え、人の気持ちに寄りそう手段として光の制御技術が活用されている
「商店建築」2016年2月号広告。富山駅での採用例。公共空間などの日常の場においても、時の流れをそれとなく伝え、人の気持ちに寄りそう手段として光の制御技術が活用されている

カラーキネティクス・ジャパン

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