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“人間的な魅力”が良いデザインをカタチにする

2019.07.01 | RECRUIT

レストランやバーを始めとする飲食店、クラブ、物販店など幅広い商業空間のデザインを手がけるファンタスティックデザインワークス。代表の鈴木克典氏は、「以前はクラブやバーが中心であったが、最近はフードホールや大型の商業空間のプロジェクトも増えていて、インテリアデザイナーとしての職能の幅とニーズが広がっていると感じる。多岐に渡る仕事の中でも、その店のオリジナリティーと、訪れるお客さんが幸せになれる空間づくりを大事にしています」と話す。鈴木氏はアトリエ系デザイン事務所に10年以上勤めた後、2001年に独立して会社を設立した。若い頃から独立するビジョンを持っていたが、一人ではなく様々なクリエーターと協力しながらデザインに取り組んでいく気持ちがあったという。



イタリアの食材とそれを具体化した料理を楽しむレストラン&マーケット「イータリー」。外観から自然と見えてくる店内の活気が印象的
イタリアの食材とそれを具体化した料理を楽しむレストラン&マーケット「イータリー」。外観から自然と見えてくる店内の活気が印象的


「現在は社内に3人と、在宅で1人が所属しています。昔に比べて作業的な仕事の手間がかからなくなり、徹夜をして根を詰めるような昔気質のデザイナーの働き方ではなくなっています。その分、デザイナーを志す人には、自分の時間を大切にして様々な情報や出会いを蓄えていってほしい。例えばきちんと健康や時間の管理ができて、充実した生活を送っている人のほうが、デザイナーとしても魅力ある存在になれるし、活躍できると感じています」



同社は鈴木氏が代表を務めているが、各スタッフが鈴木氏と一緒になってデザインに取り組んでいるのも印象的だ。



「弊社のデザイナーとして求めるものは人柄です。極端に言ってしまえば、デザインや設計の実務は後からでも学んでいける。一番大事なのは、この人となら仕事を一緒にできると思える人材です。テクノロジーやデザインツールが進化し、デザイナーが任される店作りに関連する要素が増えることで、一人でデザインをやり遂げるのは難しくなっている。複数の人と自分の持っているスキルを出し合いながら、協力してデザインしていく姿勢を大切にしています。分からないことがあれば、嘘をつかずに素直に分からないと言って、学んでいく向上心と柔軟性が必要ですね。自分の実力や魅力を高めることで、共に仕事をしたい人が集まり、大きな結果を出すことができる」



同社が大事にしているデザインのオリジナリティーが存分に発揮されたクラブ「ラピス」。運営面の動線を重視しながら、照明や造作によりダイナミック感を表現
同社が大事にしているデザインのオリジナリティーが存分に発揮されたクラブ「ラピス」。運営面の動線を重視しながら、照明や造作によりダイナミック感を表現


入社4年目の藤武氏に話を聞くと、「最初は図面をほとんど書けませんでしたが、その他の自分にできる仕事を一生懸命やるうちに、周りもサポートしてくれて仕事に取り組めてきました。今ではプロジェクトの一部を任されることも増えた」と言う。



商業空間のデザインは、オリジナリティーと同時に、設計や施工のスケジュールやコストの管理、施主や社内、施工会社とのコミュニケーションなど様々な能力が求められる。初めからすべてを完璧にできる人材はいないが、そのスキルやノウハウを周りから吸収しつつ、自分のデザイナーとしての在り方を形にしていける環境が、ファンタスティックデザインワークスにはある。



LUCUA FOOD HALL-MERCA-
LUCUA FOOD HALL-MERCA-

ファンタスティックデザインワークス

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