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GiGi
レジデンシャルを志向したハイクオリティー・フィクスチャー

2019.05.13 | REPORT

従来の概念にとらわれず、美しいライフスペースを彩るデザインを送り出すブランド「GiGi」が立ち上がった。会場で発表されたのは、「ePole(イーポーリ)」という家具・収納システム。イタリアで工業製品や家具などの技術開発・製品化に特化したデザインファームDECOMA DESIGN(デコマデザイン)が開発したもので、輸入家具や什器を通じて同社と35年の付き合いがあり、製造・加工ラインを持つ秀光のサポートを得て製品化されている。



ePoleは非常に合理的にモジュール化されたシステムで、アルミやガラス、木、皮革などさまざまな素材を組み合わせながら、小さな引き出しからワードローブ、什器本体まですべてが相似的なプロポーションで、かつシンプルで美しいディテールとフィニッシュを持つ。照明が仕込まれた棚板では、灯体の存在も抑えられ、棚受けに引っかけるだけで通電する納まりで極めてスマートなデザインになっている。一部を除いて、国内の工場で製造にあたり、豊富な経験を持つ秀光ならではのローカライズやカスタマイズも期待できる。



収納そのものが、壁となり、照明となることがコンセプト
収納そのものが、壁となり、照明となることがコンセプト


さまざまな技術の進歩や行動様式の変化によって、空間の用途や機能に応じてデザインを規定すること自体がもはや過去のものとなりつつある。住宅、オフィス、店舗、ホテルなどがそれぞれオーバーラップし、さらに新しいニーズやサービスも生まれている。GiGiでは住宅向けという新たなマーケットを志向しながらも、そうした時代を見据えた展開を想定する。実際にePoleなら、ハイブランドストアのディスプレイでも、オフィスの収納兼パーティションでも有用となるはずだ。



引出パーツのサプライヤーから発足した 「ePole」 ならではのディティール
引出パーツのサプライヤーから発足した 「ePole」 ならではのディティール


暮らしという概念をどう考え、いかにデザインするかを問われるような、次代のクオリティーを持ったブランドになりそうだ。



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