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独・ミダスサーフェス社の特殊塗料「ミダスメタル」は、基材・下地を問わずに純度約95％の金属へと表面処理できるもの。三輝工業では、下地となる部材の切削・カット加工などのノウハウに長じており、さらに、ミダスメタルに研磨と溶剤によるビンテージ調処理を行う技術も備えている。優れた切削加工技術とミダスメタルならではの長所を組み合わせることで、さまざまな金属表現を実現してきた。

同社では三次元加工のできるCNCルータを導入し、より複雑なイメージデータを元にした切削加工が可能となった。これまででは対応しきれなかった、画像データの濃淡、それも微妙なグラデーションを切削の深さで表現できる。線だけでなく奥行きを感じられるデザイン表現が可能。サイズは最大1500×3000㎜まで、基材はMDFやアクリルなど切削ができれば、素材は問わず対応する。

立体的になった基材に合わせて、ミダスメタルによる各種ビンテージ、エイジング処理を行い、その処理においても階調や加減をコントロールできるので、立体面の持つ陰影にもより深みを与えられるだろう。精細な金属レリーフを自由なデザインで製作できるわけだ。自然物を転写する、写真を再現するなど、元のデータをどうつくるかによって、さまざまなアイデアに結び付くはずだ。