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アークテック
薄型大判タイルをグラフィックで生かす

2019.02.04 | INFORMATION

アークテックは、デザインに高い要求を持つ設計者等に、一般的な既製品では満たせない、さまざまな付加価値の高いソリューションを提案するコンサルタントだ。イタリアを始め、ドイツ、スペイン、米国などからタイル、天然石、レンガといった内外装仕上げ材を中心に輸入するだけでなく、時にはメーカーとともに特注製品にも対応する。部材供給だけでなく、施工やメンテナンス、サポートの体制も持つ。


ヨーロッパから始まり、新しいトレンドとして定着している薄型大判タイル。大理石の「Innovative stone(イノベイティブストーン)」として、セラミックスラブとも呼ばれる新世紀の建材だ。同社では伊・フィアンドレ(Fiandre)社のMARMI MAXIMUM(マルミ・マキシマム)を取り扱い、6種(色柄)を在庫している。3×1.5mで厚さ6㎜というサイズに、無釉でかつ、非常に低い吸水率(0.04〜0.08%)が特長で、本磨き処理や小口を見せるデザインも可能。セラミックが持つ耐薬・耐熱・耐傷・耐候性はそのままだ。なお、アークテックの東京ショールームは、国内では唯一、フィアンドレ社の全商品を取り扱える「Geologica Shop(ジオロジカショップ)」になっている。


ロビーのような吹き抜け空間でも耐候性などの品質を維持しつつ、ダイナミックなグラフィックを展開できる
ロビーのような吹き抜け空間でも耐候性などの品質を維持しつつ、ダイナミックなグラフィックを展開できる


「dys(design your slabs)」は、2017年のチェルサイエで新製品として展示、2018年のミラノ・サローネでも展示された製品で、この大判タイル全面に自由なデザインを施せるというもの。
デジタルデータをインクジェットプリントし、再度焼成する。タイルとしての性能は変わらないため、内外装で使用できる。イタリアで加工処理するため、納期まで3〜4カ月は必要だが、製品としてこのサイズのタイルにオリジナルデザインをプリントできるものは世界でも限られるという。


貼り合わせに合わせてデータを分割し、大壁面をオリジナルグラフィックで演出することも可能
貼り合わせに合わせてデータを分割し、大壁面をオリジナルグラフィックで演出することも可能

大判タイルで統一された空間でシームレスにグラフィックやサインを挿入することも、あるいはデザインデータを分割し連続した面に施すことで、大空間に一面グラフィックを見せるといったことも可能だ。セラミックの性能も生かせば、アイデア次第で空間デザインの可能性を大きく広げるものと言える。


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