Loading...

id+ インテリア デザイン プラス

インテリアデザイン・建材のトレンドを伝えるメディア Presented by 商店建築

驚異的な処理速度を実現したBIM/3D建築設計ツール

2016.07.25 | REPORT

ハンガリーのブタペストを本拠とするGRAPHISOFTのBIM/3D建築設計ツール「ARCHICAD 19」。1984年、BIMの前身であるバーチャルビルディングの概念を持つ「ARCHICAD 1.0」の誕生以来、世界中でユーザー数を増やし続け、現在、22の言語により世界80か国で愛用者を獲得している。



BIMとは、ビルディング・インフォメーション・モデリングの略。つまり、パソコン上でさまざまな情報を持たせながらバーチャル建築物の3Dモデルを作成し、実際の建築物を設計していく手法である。建物の寸法や面積、容積、壁、床、柱などの材質や色、価格、照明器具の照度や反射、照明器具と外光との兼ね合い。さらには敷地の測量データ、強度など「ARCHICAD19」に組み込める情報は実に多彩だ。そのため、これを使えば設計段階から施工、そして完成後の維持や管理に至るまでのシミュレーションが可能となっている。また、すべての情報が統合されているので意匠・構造・設備設計が同時進行でき、さまざまな場面での手戻りが解消され、工期短縮に繋げることができる。



「ARCHICAD 19」の売りは、その処理速度の速さにある。3次元ソフトは重たいイメージがあるが、安定した64ビットマルチプロセッシング技術によって、バックグラウンド処理のスピードがさらに進化。2次元で設計すると、ほぼ瞬時に自動計算し、3Dモデルを構築してくれる。操作も簡単で、建築の基本的な知識をもつ2次元CADユーザーならば、すぐに使いこなすことができるだろう。



また、この「ARCHICAD 19」は、プレゼンや打ち合わせの場での活躍も期待できる。従来のように、クライアントに対して何枚ものCGパースを用意する必要はない。3次元モデルなので、あらゆる角度や建物の内部からも完成像を見せることが可能。作成したPDF図面と連携することにより、図面による確認も可能である。これらはすべてタブレット上で操作できるので、シミュレーションを重ねながら、密なプレゼンができることだろう。同時に、施工会社や設備会社、海外のクライアントとのコミュニケーションの場でも、意志の疎通をスムーズにしてくれるはずだ。



現在、日本国内ではゼネコンや組織設計事務所が主なユーザーだが、本場ヨーロッパでは店舗設計でも多く使われている。インテリアデザインの分野でも、その力を存分に発揮してくれることだろう。



タブレットPC上で2次元から3次元表示に簡単に切り替えられたり、シミュレーションができるので、プレゼンの場を選ばない
タブレットPC上で2次元から3次元表示に簡単に切り替えられたり、シミュレーションができるので、プレゼンの場を選ばない


GRAPHISOFT「ARCHICAD 19」 価格:オープン
GRAPHISOFT「ARCHICAD 19」 価格:オープン

グラフィソフトジャパン

RELATED ISSUES

一覧に戻る

PAGETOP