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JAPANSHOP 展示会レポート「アイチ金属」

2018.05.14 | REPORT

住宅向けの建築金物を専門的に手掛ける金属加工メーカーであるアイチ金属。階段や外部建具類、錬鉄のアイアンワークなどで非常に多くの実績がある。ドイツのVeroMetal(ヴェロメタル)社が開発した金属で基材をコーティングする特殊技術に着目、同社では5年前からVeroMetal事業を始め、国内唯一の代理店として販売・施工などを行なっている。

金属コーティングによるリアルなビンテージ表現

最大の特徴は、一般的なエイジング塗装やフェイク塗装と異なり、本物の金属粉とバインダー(結合樹脂)でコーティングしている点だ。成分の95%が金属となるため、硬化後に研磨した状態では、完全に金属と同じ性質を見せ、重厚感や光沢具合など特有のソリッドな風合いが備わる。

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銅や鉄、真鍮、錫など色味の違いも合わせて17種類の金属が選べる。基材を選ばないところも大きな利点で、木やアクリル、ガラス、FRPなどあらゆる素材も下地調整して、コーティングできる。コーティング厚は0.07〜2㎜で、あえて基材の木目などを見せる表現も可能だ。さらに、マットから高光沢まで段階のあるポリッシュ加工や、化学反応を起こしてリアルな経年変化を生み出すビンテージ加工など、金属加工に長じる同社の持つノウハウで、表面処理も実に多彩となる。

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同社ではヴェロメタル加工を施したドアシリーズを展開。重量という大きな弱点を払拭できる上、仕上げの表情や耐候性といった金属のメリットはそのまま享受できる。また樹脂やケイカル板を基材にした金属タイルも用意、サイズはオーダーで対応する。工場内での加工となるため、その他、家具・什器やサイン、照明器具などにもコーティング処理ができる。アイデアと発想次第で、これまでにないデザインとして応用が広がるだろう。

アイチ金属

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