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第85回 ギフト・ショー 春 2018 LIFE×DESIGNレポート
2018.02.27 | REPORT
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2018年1月31日~2月3日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された「第85回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2018 LIFE×DESIGN」をレポートする。
これからの暮らし方を提案する見本市
同展はビジネスガイド社が主催する国際見本市で、翌週に同地で開催された複数の見本市と共に、2週にわたって行われる「ギフト・ショーWEEK」の第1週目として展開されたものだ。「暮らし デザイン新時代~Good Design for Happy Life~」をテーマに、935社が出展(うち海外14社)。約9万点規模の商品が訪れる人々を迎えた。
会場内は三つのホールをまたぎ、カテゴリーごとにゾーニングされた。住まい・オフィス・店舗におけるインテリアや不動産分野などの提案が待つ「リノベーションゾーン」、トレンドから最先端のデザインプロダクツが集まる「アクティブデザイン&クラフトフェア」、日本の職人の高い技術をテーマにした「日本ブランドフェア」、同じく職人の技術や素材の可能性を提示する「SOZAI展」、気鋭のクリエイターとバイヤーのビジネスのための場「アクティブクリエイターズ」、更に、ハイデザインなインテリアグッズをそろえる「LIFE STYLINGS」などのカテゴリーが設けられた。
同ギフト・ショーで毎回、注目を集める「SOZAI展」には22組の“素材”が並んだ。伝統的なものから最先端テクノロジーまで、多様な分野の素材と技術を、できるだけ製品として加工せずに提案。建築やインテリア、プロダクトデザインに関わる人々が、その素材からインスピレーションを受け、新たな使い方や可能性を見いだすことを目的としている。今回は木工や織物、染め物、工業技術を用いた素材の他、江戸指物職人による実演コーナーを設置。五感で職人の手仕事を体感できる空間が広がった。
近年、話題となっているライフスタイル「グランピングゾーン」には、キャンプ関連のアイテムや、グランピング空間全体を形づくるための大型の製品が展開。ログハウスメーカーが提案するコンパクトなログ小屋がアウトドアの開放的な雰囲気を生み出していた。
「リノベーションゾーン」では、住宅に彩りを与え、ライフスタイルを上質なものにする製品が並ぶ他、DIY工務店による新しい住宅づくりの提案が人々の目を引いた。住空間の最低限の設備だけが整えられ、その他の内装や仕上げは住み手が自ら手掛けていくという「未完成住宅」は、人の生活における“住”を問い直し、これからの日本の住居の可能性を示すものだ。
更に、ライフスタイルやライフステージに合わせて変化する住まいのカタチを見つめ直す、喜多俊之氏提唱のリノベーションプロジェクト「RENOVETTA(リノベッタ)」エリアや、アメリカンカルチャーのライフスタイル誌「Lighting」と、カリフォルニア工務店が、アメリカンスタイルの空間やカルチャーを提案するスペシャルエリアなど、ギフト・ショーでしか見れないブースに多くの来場者が詰め掛けた。
同展の終了後、ギフト・ショーWEEKの第2週に行われる四つの見本市と併せ、述べ40万人が来場予定であり、新たなクリエイティブやアイデアとの出合いが醸成された。
*次回「第86回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2018 LIFE×DESIGN」は、2018年8月29日(水)~9月1日(土)の4日間、東京ビッグサイト東7・8ホールにて開催される。
ビジネスガイド社
- TEL. 03-3843-9711
- URL. http://www.giftshow.co.jp/tigs/