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コントラクトファニチャーの雄「オリバー」

2017.12.11 | INFORMATION

店舗や施設用のBtoB家具の取り扱いでトップ企業であるオリバー。愛知・岡崎に本社を置き、今年で創業から50年を迎え、いわゆる家具メーカーとしても国内有数の規模を持つ。高度経済成長期には“応接セット”の販売で基礎をつくり、欧州の高級クラシック家具の輸入など、事業を多角的に広げながら、実績を築いてきた。家の外へ出れば、オフィスや学校なども含め、同社の製造・販売した家具をどこかで見て、使っていることになると言ってもいいだろう。



現在、同社のマーケットはおよそ三分できるという。一つは医療・福祉施設向け、二つ目はオフィス・文教施設向け、そして飲食店・ホテルなどのコントラクト家具だ。医療施設では病室や待合などの環境も居心地や快適性を高めたデザインや家具が求められているが、医局といった医療従事者のスペースも従来の無機的な空間ではなく、木を使うなど、より働く人に配慮したものへと変わりつつある。当然、オフィスや学校では先んじて、そうした変革が起きており、ICTの進化でコミュニケーションやクリエイティブな作業に適した空間デザインの需要が大きくなっている。



そして、店舗・ホテルのマーケットでは、ナショナルチェーンを始め、業種を問わず非常に多くの店舗へ納入している。専用のカタログは用意されているものの、ほとんどが特注で、もちろん店舗を設計するデザイナーによるものも製作している。



同社では「CREARE(クレアーレ)」のブランドで海外のデザイナーによるデザイン性の高い家具を長年輸入販売しており、そこから吸収したものも多いという。2015年からはキュリオシティのグエナエル・ニコラ氏とコラボレーションし、クレアーレの新しいシリーズも展開している。耐久性や素材の品質、使い勝手など家具としてのクオリティーはもちろん、デザインを始めとした感性の部分が、店舗以外の多くの施設向けの家具でも求められており、同社の幅広い取り組みが市場のニーズとも符合しつつある。



東京・港区 「アニヴェルセル 表参道」


東京・港区 「アニヴェルセル 表参道」
東京・港区 「アニヴェルセル 表参道」

オリバー

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