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エコスマートファイヤー Talk Seminar Report

2017.06.12 | REPORT

2017年4月、バイオエタノール暖炉「EcoSmart Fire(エコスマートファイヤー)」のコントラクト向けショールームが、東京・青山にオープンした。ショールーム内には、店舗から住空間まで幅広い空間に向けた暖炉が並ぶ。



オープンを記念して、EcoSmart Fireを取り扱うメルクマール社代表の志賀洋公氏と、ショールームの設計を手掛けたデザイナーの君塚賢氏(トネリコ)によるトークセミナーが開催された。聞き手は、「商店建築」編集長の塩田健一。インテリアに「炎」を取り込むことをめぐって、それぞれが思いを語った。



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セミナー前半の話題は、EcoSmart Fireの特徴と導入事例、そして新ショールームについて。志賀氏が「EcoSmart Fireは、火の出るバーナーと呼ばれるステンレス製器材を基本パーツとして、そのデザインはとてもシンプル。炎が主役となる製品です」と語ると、君塚氏は「ショールームのデザインも、炎と製品が一番に見えてくることを意識しました。木や石といった素材感のある建材を使いながら、無彩色に近い落ち着いたトーンを採用しました」と、製品に呼応した空間デザインを解説した。



製品の導入事例は、ホテルや商業施設が9割を占め、バーナー部をビルトインした事例の他、コンクリート製の台座と組み合わせた置き型や屋外用のものが人気だ。



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セミナー参加者からの「どんな場所にも設置可能なのか」という質問に対しては、志賀氏が、「バイオエタノールは薪などの暖炉に比べ、発生する熱量が少なく、煙や煤も出ない。水分を含んでいるため、多少の雨でも燃え続けるなど、屋外でも導入しやすいです。火災を起こさない製品を示す『UL認証』も受け、安全面も問題ありません」と回答。



また、デザイナーの立場から君塚氏は「排煙ダクトを計画する必要がなく、周りへの熱の影響も比較的低いためコンパクトに収まる。私達の設計したオフィスでも、本棚の一部にビルトインするというデザインにチャレンジしました」と語った。



セミナー後半は、炎と空間デザインの関係性についてディスカッション。君塚氏が「炎は本能に訴えかけてくる。暖をとるという機能を超え、ずっと見つめてしまう独特の魅力は、人の集まるさまざまな場所で求心力を持ちます」と語ると、志賀氏は「まだまだそうした魅力を持つバイオエタノール暖炉が広く知られていない。四方から炎全体を見ることができ、そのゆらめきを愛でられるEcoSmart Fireの特徴を伝え、認知拡大に努めたい」と今後の展開に熱意を見せた。



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志賀洋公/メルクマール






君塚賢/トネリコ






塩田健一/商店建築




メルクマール

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