ライティング・フェア展示会レポート「アイ・スペック」

ライティング・フェア展示会レポート「アイ・スペック」 2017.05.22 | REPORT: 2017年3月7日〜10日、東京・有明の東京ビッグサイトで「日経メッセ街づくり・店づくり総合展」が開催された。本展は「リアル店舗とネット通販の融合」などをテーマに空間デザインや最新技術・製品情報を発信しているアジア有数の総合展示会だ。本レポートでは出展メーカーから、注目の新製品の発表や新たな提案を行ったブースを紹介する。

高性能かつ独創的なLED照明＆システムで建築空間を演出する

LED製品や照明器具の輸入販売から、照明デザインや設備設計などを行うアイ・スペック。主に建築空間へ向けた製品を提供するLED照明器具ブランド「Anolis（アノリス）」を中心に、屋内外環境のさまざまなシーンで活躍する演出照明や、照明電源システムの新製品などが展示された。

発表された照明器具の新製品は、高出力の紫外線投光機「Divine 60 UV」と、高いルーメン数を持ったフルカラー投光機「Divine 160 RGBW」。紫外線投光機「Divine 60 UV」は、光源に光の波長が365ナノメートルの紫外線発光LEDを用いたもので、大型かつ高出力のものは非常に珍しい。また、フルカラー投光機「Divine 160 RGBW」は、その名の通りRGBWの鮮明な色彩表現と、11274ルーメンの明るさを同時に実現したハイスペックモデル。いずれの製品もエンターテインメント分野や建築空間などでの活用が期待される。

一方、LED照明器具の配電をよりスマートにするためのシステムとして発表されたのが「Din Rail System」。パワーサプライ部「ArcPower」と、照明の個別演出を制御する「ArcControl」、そしてどのアンペアにも対応する給電装置「ArcZone」で構成され、それぞれがレールに沿って連結することができる。LED照明器具の使用電力やマルチチップの数に応じて「ArcZone」を付け足すだけで、一括での制御が容易になる画期的なシステムだ。

そのほか、建築や構造物をライトアップするRGBWマルチチップLED照明器具「ArcPad」や「ArcSouce」シリーズや、屋外利用に向けたオプションパーツ、ストロボのような光の強さと余韻を持たせたLED照明「ArcDot Flash」など、建築家やクリエイターの想像力を掻き立てるような独創的な製品が展開した。