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TOTOの意匠性と機能性を兼ね備えた薄型大判タイル

2017.04.17 | INFORMATION

今年2017年に創立100周年を迎えるTOTOの「HYDROSOLID(ハイドロソリッド)」(2015年12月発売)は、独自の意匠性と機能性を兼ね備えた大型磁器陶板だ。衛生陶器で培ってきたこだわりと先進技術をベースに、陶板の更なる大型化と大胆且つ精細な加飾技術により先進的な意匠性を実現した。1m×3mのサイズがもたらすスケール感は空間に連続性を与え、従来のモジュールやデザインの概念を変え得る。



また、多彩なモチーフが生み出す豊かな表情・質感は、空間と調和しながらも建築意匠材としての存在感がある。薄型大判タイルの世界的なトレンドを汲み上げつつ、信念を持ったデザイン開発、さらに同社光触媒技術「ハイドロテクト」を陶板表面に付与し、抗ウイルス・抗菌効果、防汚効果による衛生性、イージーメンテナンス性等機能性を備えているのが大きな特徴だ。



既に薄型大判タイル市場は欧州で確立されている。自ずとデザインは欧州調になりがちだ。TOTOは日本で展開するにあたり、まずデザインの独自性を最重要課題とした。最初の2ライン、「KOTAN (コタン)」と「KANKA(カンカ)」は薄型大判タイルの先駆的存在である伊・ラミナム社との協働で生まれたものだ。日伊共通の“日本らしさ”をコンセプトに掲げ、神社仏閣や蚤の市等を訪れ、時には伝統工芸師と交わり、古からの技と文化に触れ、そこからデザインのコアを導き出した。



「KOTAN」は水墨画のにじみやぼかしといった技法をモチーフにした和紙や左官を思わせる繊細さを見ることができる。「KANKA」は鉄器や鋳物の表情の力強さ、また金属の経年変化に見られる不規則で多様な色彩を落ち着いたトーンでまとめている。グラフィックの効果と立体的な凹凸を最新の加飾技術でうまく組み合わせることで、創造的かつオリジナリティーの高い意匠になっている。



昨年9月には国内自社生産による「MUKU(ムク)」、「SUZU(スズ)」を追加。ミニマルな空間を実現するベーシックなラインで陶磁器らしい質感を活かした意匠だ。薄型大判タイルの国内生産は現在TOTOのみ行っており、海外輸入と比較すると調達利便性においてユーザーメリットは大きい。今後、デザイン開発などの独自性も大きなアドバンテージになるだろう。



「HYDROSOLID」ショールーム(岐阜県・多治見市)
「HYDROSOLID」ショールーム(岐阜県・多治見市)


「KANKA」で仕上げられた壁面。通常の天高であれば床から天井までを1枚で仕上げる迫力ある壁面づくりが可能。BROWN(写真)とBLACKの2色展開
「KANKA」で仕上げられた壁面。通常の天高であれば床から天井までを1枚で仕上げる迫力ある壁面づくりが可能。BROWN(写真)とBLACKの2色展開

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