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インテリアデザイン・建材のトレンドを伝えるメディア Presented by 商店建築

最新イベント情報

2024.04.15

PROGETTAZIONE(プロジェッタツィオーネ)イタリアから日本へ明日を耕す控えめな創造力
~2024年5月6日
〔東京〕

午前11時~午後7時
入場料/無料
会場/東京ミッドタウン・デザインハブ
東京都港区赤坂9丁目7-1ミッドタウン・タワー5階
休館日/会期中無休
詳細/https://www.designhub.jp

Progettazione(プロジェッタツィオーネ=「プロジェクトを考えて実践すること」)とは、英語の「Design」という用語が一般的でなかった第二次大戦後のイタリアで円熟したデザイン哲学・方法論だ。それは、消費主義社会において企業の利益を追求するためのデザインとは異なり、社会性のある創造と市民全般への教育を使命とする倫理性に富んだものだった。二部構成の本展は、第一部で1990年代のイタリアでprogettazioneの巨匠アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリらから直接学び、それを故郷である長崎県小浜町に忠実に移植し開花させた城谷耕生氏の仕事と暮らしを通して、progettazioneの核心である「控えめな創造力」をひもとく。第二部では、地域に生きる人間や自然を中心に据えて創造力を発揮する愛知県常滑市、奈良県生駒市、石川県奥能登、福井県福井市の4組の活動に注目。時代と場所を超えprogettazioneと本質的な相似形を持つ彼らの活動を通して、これから私たちの生きる時代に求められている創造力の在り方について考える。




春の江戸絵画まつりほとけの国の美術
~2024年5月6日
〔東京〕

午前10時~午後5時
入場料/一般700円 高・大学生350円 小・中学生150円
会場/府中市美術館
東京都府中市浅間町1丁目3
休館日/月曜日(4月29日、5月6日は開館)
詳細/https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/

「ほとけの国の美術」という言葉から、皆さんなら、どんな美術を思い浮かべるだろうか。天平時代の優美な仏像、平安時代の洗練された仏画、あるいは、鎌倉時代に運慶がつくった端正で力強い仏像だろうか。もちろん、どれもが素晴らしい「仏教美術」だ。しかし、この展覧会でご覧いただく「ほとけの国の美術」は、それらとはちょっと違う。例えば、江戸時代の画家・伊藤若冲が描いたユニークな白象の絵も、円山応挙や長沢蘆雪の無邪気で可愛い子犬も、仏教がなければ生まれなかった美術なのだ。江戸時代の絵画と言うと、現代ではそれぞれの画家の「個性」に目が向けられがちだが、当時の画家や絵を見る人たちの多くは、仏教と密接な暮らしをしていた。今回の展覧会では、画家たちの制作の根底にあった「仏教」をキーワードに、現代人の心を魅了するさまざまな作品を展示する。展示作品の中心は江戸時代の絵画だが、昨年修理を終えたばかりの室町時代の仏画の大作、京都市・二尊院の《二十五菩薩来迎図》全17幅のほか、近世以前の仏教美術の優品も展示する。




エフェメラ:印刷物と表現
~2024年5月10日
〔東京〕

午前11時~午後6時
入場料/無料
会場/慶應義塾ミュージアム・コモンズ
東京都港区三田2丁目15-45
休館日/土・日曜日、祝日、4月30日~5月2日
詳細/https://kemco.keio.ac.jp

美術作品や書籍のように長期的な保存を本来の目的とせず、時限的な情報掲載や使用が主たる目的であるチラシやパンフレットなどのアイテムは、限られた期間で消えゆくものとして「ephemera=1日だけの、短命な」の言葉が与えられ「エフェメラ」と呼ばれる。安価につくられ配布された印刷物のエフェメラ(printedephemera)は、時代ごとの出来事や空気を伝える重要なアイテムであり、近年、ミュージアムを始めとする文化機関において収集の対象ともなっている。慶應義塾ミュージアム・コモンズでは、エフェメラ、特に無料もしくは安価に刷られることで社会に広がるメディアとしての機能を持ったエフェメラに焦点を当てた展覧会を開催する。コンセプチュアル・アートやイベント、映像表現といった新しい表現が現れ展開していった戦後美術の中で、作品や展覧会の情報の伝達とひもづきながら、同時にアーティストの表現の場となったパンフレットやカタログ、アート雑誌などのエフェメラでは、限られた紙面の中でさまざまな実験が試みられている。本展覧会ではそうした紙面上の実験を紹介しながら、結果的に過去の出来事を伝え残す存在となったエフェメラに目を向けて、情報や表現の乗り物としての印刷物/エフェメラについて考える。また現代表現との接続として、印刷物/エフェメラに関心を寄せる現代のアーティスト、河口龍夫と冨井大裕による二人展を同時に開催する。




開館40周年記念旧朝香宮邸を読み解くAtoZ
~2024年5月12日
〔東京〕

午前10時~午後6時
入場料/一般1400円 大学生1120円 中・高校生、65歳以上700円 小学生以下無料
会場/東京都庭園美術館
東京都港区白金台5丁目21-9
休館日/月曜日(4月29日、5月6日は開館)、4月30日、5月7日
詳細/https://www.teien-art-museum.ne.jp

旧朝香宮邸。1933(昭和8)年に竣工したこの建物は、皇族・朝香宮家の邸宅として、または外務大臣・首相の公邸や迎賓館として、時代と共に役割を変えてさまざまな顔を見せながら今日もたくさんの人々を迎えている。建設当初の姿をとどめた旧朝香宮邸は、現在では特別で豊かな時間を楽しめる美術館という一面のみならず、国指定の重要文化財という特性も兼ね備え、活用と保存の両輪を成した存在と言える。開館40周年を記念して開催する本展は、改めて旧朝香宮邸をじっくりと読み解く趣旨の展覧会だ。これまで培った調査や研究を元に、建築技法や建設に携わった人々、室内意匠や素材、各時代にまつわるエピソードなど、アルファベットのAからZを頭文字に持つキーワードをピックアップして解説し、新たな見どころや魅力を来館者に発見してもらう。




アブソリュート・チェアーズ
~2024年5月12日
〔埼玉〕

午前10時~午後5時30分
入場料/一般1300円 高・大学生1040円 中学生以下無料
会場/埼玉県立近代美術館
埼玉県さいたま市浦和区常盤9丁目30-1
休館日/月曜日(4月29日、5月6日は開館)
詳細/https://pref.spec.ed.jp/momas/

開館当初からデザインイスの名品を館内に設置してきた「イスの美術館」が、従来のデザインイス展とは異なる新しい視点から「イス」というテーマに挑む。イスは多くのデザイナーや建築家の創造性を刺激する絶対的なテーマであると同時に、アーティストにとっても魅力的なモチーフとなってきた。玉座のように権威の象徴となることもあれば、車イスのように身体の補助となることもあり、電気イスのように死や暴力とも無縁ではないイス。また、私たちがイスに座って向き合えば、そこには関係が生まれる。この上なく身近でありながら、社会や身体との密接な関わりの中で幅広い意味や象徴性をまとったイスは、まさに究極の日用品と言えるだろう。アーティストたちはイスの持つ意味を捉え、作品を通じて社会の中の不和や矛盾、個人的な記憶や他者との関係性などを浮かび上がらせてきた。アートの中のイスは、日常で使うイスにはない極端な在り方、逸脱した在り方によって、私たちの思考に揺さぶりをかける。本展覧会は、主に戦後から現代までの美術作品におけるイスの表現に着目するものだ。イスを巡る国内外の平面・立体・映像作品約70点を紹介し、アートの中のイスの機能や含意を読み解く。




モダン・タイムス・イン・パリ1925─機械時代のアートとデザイン
~2024年5月19日
〔神奈川〕

午前9時~午後5時
入場料/一般1800円 65歳以上1600円 高・大学生1300円 中学生以下無料
会場/ポーラ美術館
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
休館日/会期中無休
詳細/https://www.polamuseum.or.jp/sp/moderntimesinparis1925/

1920年代を迎えたフランスの首都パリでは、第一次世界大戦からの復興によって急速に工業化が進み、「機械時代」(マシン・エイジ)と呼ばれる華やかでダイナミックな時代を迎えた。本展覧会は、20~30年代のパリを中心に、ヨーロッパやアメリカ、日本における機械と人間との関係を巡る様相を紹介する。特にパリ現代産業装飾芸術国際博覧会(アール・デコ博)が開催された1925年は、変容する価値観の分ぶんすいれい水嶺となり、工業生産品と調和する幾何学的な「アール・デコ」様式の流行が絶頂を迎えた。日本では1923年(大正12)に起きた関東大震災以降、急速に「モダン」な都市へと再構築が進むなど、戦間期という繁栄と閉塞の狭間に、機械や合理性を巡る人々の価値観は大きく変化していった。コンピューターやインターネットが高度に発達し、AI(人工知能)が生活を大きく変えようとする現在において、約100年前の機械と人間との関係は、私たちが未来をどのように生きるかを問いかけてくるだろう。




鉋台をつくる─東京における台屋の成立と発展
~2024年5月19日
〔兵庫〕

午前9時30分~午後4時30分
入場料/一般700円 高・大学生、65歳以上500円 中学生以下無料
会場/竹中大工道具館
兵庫県神戸市中央区熊内町7丁目5-1
休館日/月曜日
詳細/https://www.dougukan.jp

「鉋身(かんなみ)一丁に鉋台十丁」と言われるほど鉋台の消耗は早く、台鉋の普及から長きにわたり大工たちは自ら鉋台をつくり、鉋刃をすげ、より切れ味の良い道具に仕上げて日々の仕事をしていた。明治時代の終わり頃から、木材をより精密により速やかに加工するためにさまざまな特殊鉋が工夫されるようになると、鉋台づくりの専門職人が現れて昭和に至るまで「台屋(だいや)」として活躍した。展覧会では「ゆるまない」「狂わない」鉋台を打つ名人として知られた鉋台職人、やまあさ伊藤商店店主の伊藤宗一郎(いとうそういちろう)さん(1922-2017)を中心に、主に東京近郊で活躍した台屋たちの仕事を紹介する。




自然史のイラストレーション~描いて伝える・描いて楽しむ~
~2024年5月26日
〔大阪〕

午前9時30分~午後5時
入場料/一般500円 高・大学生300円 中学生以下無料
会場/大阪市立自然史博物館
大阪府大阪市東住吉区長居公園1-23
休館日/月曜日(4月29日、5月6日は開館)、5月7日
詳細/https://omnh.jp

スマートフォンが普及し、誰でも常にカメラを持ち歩く時代になった。日常で観察した生き物を撮影して、SNSやブログなどインターネット上に投稿している方も多いのではないかと思う。一方で、生き物を始め、自然史にまつわるさまざまなことをより深く理解し、より楽しむためには図や絵などによるイラストレーションの力も侮れない。イラストレーションを描く過程では、描き手によって必要な情報が取捨選択されることで、写真とは違った情報を私たちにもたらしてくれる。本展では、古い文献、論文や図鑑、普及のための資料など、さまざまな媒体に描かれたイラストレーションを通して、描かれた物の魅力と描いて伝えることの楽しさを紹介する。ペリーの航海記に描かれた日本の生き物の図、化石で新種記載された松ぼっくりの原画、潮の満ち引きに関する絵本の原画、大阪市立自然史博物館友の会会員の詳細な観察スケッチなど、時代やジャンルも幅広いイラストレーションを展示し、誰もが写真を気軽に撮れる今の時代にこそ、絵や図の面白さを考えてみたいと思う。




収蔵庫大公開─モザイクタイルの過去・現在・未来─
~2024年5月26日
〔岐阜〕

午前9時~午後5時
入場料/310円
会場/多治見市モザイクタイルミュージアム
岐阜県多治見市笠原町2082-5
休館日/月曜日
詳細/https://www.mosaictile-museum.jp

本館が生まれる以前、笠原町には笠原町商工会・地場産業振興委員会を端緒として、タイル業界の有志が熱意をかけて収集したモザイクタイルを展示する「モザイク浪漫館」があった。館内には各地から集まったモザイクタイルが所狭しと並び、まさにタイルの宝庫と言えるような場所だった。本館はこのような思いの詰まった収集品を基盤として誕生し、今に至っている。ここには一体どんなモザイクタイルが眠っているのか。長い時間を掛け、心を込めて集められてきたタイルたちを間近で鑑賞し、自由に感じ、少しでもその魅力に触れてほしい。またそれはタイルの歴史を考えることと不可分な作業にもなる。過去のタイルを見つめ、今の在り方を見直し、未来へつなげていく。そのような趣旨から、現在活躍中の各企業の方々にも今を表すモザイクタイルを展示していただき、タイルについて思う存分語っていただくギャラリートークを開催する。それぞれの企業が展示物を前に、モザイクタイルの歴史や秘話、自社の取り組みやこだわり、そして未来への展望など、タイルの魅力と奥深さを存分に語り、来館者の方々と対話をすることができる場を設けることができれば幸いだ。




マティス自由なフォルム
~2024年5月27日
〔東京〕

午前10時~午後6時
入場料/一般2200円 大学生1400円 高校生1000円 中学生以下無料
会場/国立新美術館
東京都港区六本木7丁目22-2
休館日/火曜日
詳細/https://matisse2024.jp

20世紀最大の巨匠の一人アンリ・マティス(1869-1954)。自然に忠実な色彩から解放された大胆な表現が特徴のフォーヴィスムの中心人物としてパリで頭角を現す。後半生の大半を過ごすこととなるニースではアトリエでさまざまなモデルやオブジェを精力的に描く一方で、マティスは色が塗られた紙をハサミで切り取り、それを紙に貼り付ける技法「切り紙絵」に取り組む。本展はフランス・ニース市のマティス美術館の所蔵作品を中心に、切り紙絵に焦点を当てながら、絵画や彫刻、版画、テキスタイルなどの作品や資料、約150点を紹介するもの。なかでも切り紙絵の代表的作例である《ブルー・ヌードⅣ》が出品される他、大作《花と果実》は本展のためにフランスでの修復を経て日本初公開される必見の作品だ。本展では更に、マティスが最晩年にその建設に取り組んだ、芸術家人生の集大成ともいえるヴァンスのロザリオ礼拝堂にも着目し、建築から室内装飾、祭服に至るまで、マティスの至高の芸術を紹介する。

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