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日本の家具ブランドとしての精神と
家具製作の技術を世界に発信する

2019.08.13 |

1953年に福岡で創業した、店舗や業務用に向けたコントラクト家具を中心に取り扱う、アダル。創業当時はイスの張り替えから始まり、やがて店舗用家具の製作を手掛けるようになった。1969年に日本では珍しかった家具のカタログを発表。カフェやレストランを始めとする飲食店を中心に、同社製品が広く導入されるきっかけとなった。また、1980年代にはヨーロッパからの直接輸入をスタートし、創業35周年記念イベントとしてアダルファニチャーデザインコンペティションも開催。常に時代を先取りした取り組みが設計者や施主から評価されている。



また、同社製品が商業空間で多く用いられている理由に、家具としてのクオリティーと共に、納期を始めとする現場での対応力がある。近年ではホテルやオフィスにおけるよりデザイン性、機能性の高い家具のニーズの高まりを受けた新たなシリーズもラインアップするなど、コントラクト家具メーカーとしての信頼を確固たるものとしている。

ミラノデザインウィーク2019で発表された「Look into Nature」シリーズは、イグサを用いた個性的な家具を展開。イグサの素材感、機能性を取り込んだデザインが注目を集めた
ミラノデザインウィーク2019で発表された「Look into Nature」シリーズは、イグサを用いた個性的な家具を展開。イグサの素材感、機能性を取り込んだデザインが注目を集めた


日本国内での高い認知度がある一方で、海外から家具を輸入してきた経験を生かし、新製品開発など海外に向けてもアダルのブランドを発信する試みを始めている。2019年のミラノデザインウィークでは、「Look into Nature(⾃然への注視)」をテーマに、日本で培われてきた産業を現代のライフスタイルやワークスタイルに合わせてリデザインした製品を展示。同社の家具づくりの高い技術をより強く伝える要素として、日本的な素材であるイグサに着目したイスやアートパネルを展開した。「RAKUSUI」は、波打つ座面に複数の色のイグサが織り込まれ、形状とグラデーションが水の流れを想起させるスツール。

1969年に発行した製品カタログ第1号。約70年に渡って日本の商業空間におけるコントラクト家具の分野を牽引してきた
1969年に発行した製品カタログ第1号。約70年に渡って日本の商業空間におけるコントラクト家具の分野を牽引してきた


その他にも、イグサに囲まれたようなブース型のソファ「TENZAN」や、カラフルなバリエーションがポップな印象のスツール「KESHIKI」、イグサの素材感や色を生かしたアートパネル「ICHIMATSU」など、さまざまなシーンに合わせて取り込める製品が並んだ。インバウンド需要が高まるホテルを始め、改めて日本的な視点が重視され始めているオフィスや商業空間にもフィットするだろう。



約70年に渡り、商業空間向けの家具を手掛けたノウハウを生かしながら、クリエイターから共感を得るデザイン、家具づくりにチャレンジする同社の思想とものづくりに引き続き注目したい。

アダル

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